総合型選抜の現状3
前の記事で、総合型選抜の実施校は多いものの・・・ということを書きましたが、私立の大学・短大においては事情が少し異なります。
推薦・総合型での入学者数
私立大学では入学者の4割強が推薦型、1割半ばが総合型で入学、更に短大では顕著で、推薦が6割弱、総合が3割強で入学しています。
多くの大学(約7割)は「専願」という、ここが決まったら他にはいきませんよ!という約束の下での通過となります。それだけ、大学側が総合型選抜にかける労力(コスト)も大きいことが現れているのですが、受験側もそれなりに労力がかかる入試です。
アドミッションポリシーというやつ
結局日本語表現しないとわかりにくいことを、わざわざカタカナ表記しているのもどうかと思っているのですが、このアドミッションポリシーはかなり重要なキーワードになります。
成績と小論と面接だけであれば、どこでも共通の対策を準備することはできるでしょう。しかし、様々な提出書類や課題、事前のイベント参加に加え、「求める学生像=アドミッションポリシー」へのマッチングについて、熟慮をしなければなりません。
入社面接であれば、業務内容や会社の方針、裏で想定している人材像、社風との相性などが関係してくるところですが、公表されているアドミッションポリシーやシラバスがあるだけ、ズレは抑えることができそうです。
会社では、コンセプトや目指すものがあったとしても、それを成り立たせている細かい部門が存在し、それぞれの部門で欲している人材が異なり、会社の方針に理解は必要ではあるものの、どのようにそれを成し遂げるかは細分化されているうえ、表には表現されない部分が多く存在します。
大学に関しては、アドミッションポリシーが明確に出ているので、自分が合っている事・成長に期待してほしいというメッセージをどのように表現するか、悩み抜いて表現し、それを体現できるポテンシャルを持っていることが伝われば、おのずと合格に近づくはずです。
わたくしごと
20年以上前になりますが、まだ総合・AOの概念がまだそれほど広まっていない時期、名称こそ違いましたが、総合型に近い形でとある私立大学に滑り込むことができました。正直、学力だけでは及ばなかった大学だったのですが、総合型で入れたことがある種の自信にもなりました。
当時は人材像という意識はなかったですが、大学の人材輩出の理念などに共感を伝えていたような気がします。
↓データ部分の参考資料です