過程が好きな話

ネタバレは絶対に避けたいって人がいるように、ネタバレが平気な人もいる。

今回の話を書こうと思ったのはアクターズリーグ(野球)が開催された日にちょうど高校野球の甲子園の優勝校が決まった時にふと思ったことがあった。

同じ野球なのに、俳優たちのやっている野球は見ていて甲子園は見ていない私。同じ野球なはずなのに、なぜなんだろう。
もちろん、家族が出るとなれば視聴はするが、こんなにも気合入れて俳優たちのウォーミングアップから見て、全く見ていない。差はなんだろうとふと考えたのがきっかけだが。

まず一つは、俳優たちのことは知っているけれど、高校生たちのことは知らないということ。
もちろん、地元や母校などが出ているとおぉ、となるもののたぶん見ることはないと思う。だって、知っている人なんて誰一人としていないから。
でも、俳優たちはプライベートなんかは知らないが、舞台上で仕事をしてファンイベントや生配信をしてある程度の人柄を知っているし、特定の人物になれば1年以上も追っかけているなんてざらだと思う。
苦楽を共にしたなんていうのは大げさだが、公演中止やこういう思いをして仕事をしているといった、ことなんかは知っているからこそ、野球という推したちが今まで部活でやっていたことを夢の場所でできるとはしゃいでいる様子を見るのはなんとも楽しい。
けれど、甲子園に出ている子たちの普段の猛練習やどれだけのことをやってきたなんてものは誰一人としてわからない。
知らないことが多すぎるからこそ、楽しめないのかもしれない。

これが最初に考え付いたことだ。

そこから、もっともっと考えると、まず私の本の購入の話になるがタイトルにもあるように私はネタバレが平気だし、過程が好きだ。
ミステリー小説を買うことが多いが、最初に立ち読みでどうしてこうなったかと第一章あたりを読み、次に犯人、または最終章を読んで犯人がわかった上で購入する。
なんで、そいつが犯人で、どういった動機で。
この過程を楽しむために私は小説を購入する。

こういった購入の仕方をする人もいるんじゃなかろうか。

きっと、誰かが一生懸命に頑張って苦しんで掴んだ先を見るのは人間みんな好きなんだろう。
恋愛リアリティーショーだったり、アイドルのデビューだったり。
きっとそういうのがあるから、ハマるし思い入れも強い。
高校野球も本当に詳しい人はどこの高校が優勝候補で、エースが何人いて。
なんて知っていたりするくらいだから。

ジャンルが違えど、過程を楽しみその先の彼らをみたいってのは結構人間みんな好きなのかもしれない。


そう思った夏の野球だった。

ダイヤモンドベアーズ2連覇おめでとう。


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