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【6日目】落ちていた日の話【100日後に意思を持つ石】
店長:こんにちは、石。
石 :どうも。
店長:最近、どうにもこうにも調子が悪い日があったんだよ。
石 :体調が悪かったの?
店長:体調というより、とにかく気分が落ちちゃったんだよね。忙しいとか疲れてるとか、そういう直接の原因がよくわからなくて、どーんって落ち込むこと、ない?
石 :うーん。石は基本、落ちてるから。重力に逆らわないから。
店長:そうだった。人もそれでいいのかもしれない。
店長:そういう日に限って予定が変更になったり、お店は臨時休業で、買いたいものは品切れだったりするんだよね。
石 :いつもなら気にならないことも、追い打ち感あるね。
店長:で、せっかくだから落ちている自分を観察してみたよ。
石 :何かわかったことある?
店長:気分が落ちているとね、食欲わかないんだよね。食べた方がいいから食べようと思うんだけど、食事が義務になる。
石 :義務、か。
店長:それに、食べたいと思っていない自分のために、食費を割く気にならないんだよね。
石 :いつもはどうなの?
店長:それなりに、タンパク質多めに摂ろうとか、カロリー取りすぎないようにしようとかは考えてるんだけどね。これって、「ある程度元気がないとできないこと」だってわかったよ。
石 :食事に気を遣うための気力もなかったってことか。
店長:そうそう。だから、この状態が続くと「元気ない」→「食事に気を遣う余裕がない」→「食生活が疎かになる」→「さらに元気がない」…と容易にループするなぁ、と少し怖くなったね。
石 :落ちながらもいろいろ考えてはいたのね。
店長:まぁ、気分の落ち込みはたいていは寝たら治るんだけどね。睡眠は偉大。
店長:海月堂は、こんな風に気分落ちてる日でも行けるお店にしたいなぁとも思ったよ。
石 :気分が落ちている日も行ける店、かぁ。
店長:家って、自分の気分の影響を強く受ける空間だから、場合によっては家から出た方がいいこともあるかなって。元気じゃなくても、ぼーっとするだけでも居られるお店、あってもいいかなと思う。
石 :石みたいに過ごせる店ね。いいかもね。
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