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専門家じゃない、ごく普通の主婦が語る教育論②〜日本の子ども達の「自分好き度」を上げよう!〜

我が子ながら現実主義者でしっかり者の娘(9歳・小3)に、「ねぇねぇ、自分のこと好き?」って聞いたら、
「え?好きに決まってんじゃん。」
と答えてきた。
「なんで?どこが?」って聞いたら、

「んー。。。サラサラの髪?」

もうなんて言うか、そこ!?みたいな。
でもすごくイイ!!
このレベルの好きが積み重なると確実に幸せに向かうなっていう成長を見つけた気分でニタニタしていたのだが、なぜそんなことを聞いたかというと、興味深いデータがあってね。

13歳〜29歳を対象にした子ども・若者白書によると、「自分自身に満足してるか」という問いで、日本は諸外国に比べて圧倒的に満足してないのですって。

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(内閣府 子ども・若者白書
平成30(2018)年度「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」より)

あれあれ?これは前向きにみて、
「いえっ!自分、まだまだ上見てるんでっ!こんな自分じゃ満足してないっス!!」
とかって話かな??だったらまだ良いなって思うけども、なんとなく世の肌感覚からして、違うよねって話で。

ナチュラルに自分を認められないのかしらって。

こんな状況だと、なかなか未来を創造する子なんて出ないよねーって、考え出したら止まらなくて。

またもやあたしの妄想のような仮説と、我が子で少し実証してるポイントを語りたいと思います。

なぜ自分に満足してないのか

仮説として、

成長の過程で、プラスの言葉のシャワーより
マイナスの言葉のシャワーをあびているから。

じゃないかなと。

つまり、脳がマイナスの言葉を受け取り、否定が当たり前になってしまう状態ですね。否定ばかりで埋め尽くされると、失敗が増えます。しかしそれは、否定した予想通りの事が起きただけなんだけど、「また失敗した。ほらね。」って事で、自分自身に満足なんて到底出来やしないのではないか、と考えたわけです。

マイナスの言葉とは?

脳の仕組みで面白い実験。

「水色の象を、思い描かないでください」

……水色の象を思い描いちゃってません?そして消してません?または、なんか脳がわちゃわちゃしてません?え?え?どっち?って。

脳は単純なので、否定の前に、最初の言葉をまずはインプットして描き出してしまうんですって!!(「脳 否定語 理解できない」でググると根拠とか出てきます。)

これを踏まえて日本の教育を振り返るとね、

「うるさくしてはいけません」
「廊下で走ってはいけません」
「悪い大人にならないように勉強しよう」

とか多くない?もうほんと、マイナスの言葉のオンパレード!
「うるさい」「廊下で走る」「悪い大人になる」というマイナスの言葉が先に描かれ、その後でいくら「否定」しても、イメージで残るわけ。

さらに言うとテスト評価も、

100点   大変よく出来ました。
80点    よく出来ました。
60点    もう少し頑張りましょう。
40点    もっと頑張りましょう。
20点    努力しましょう。

っていう、一般的によくあるやつ。まあ、ぎりプラス言葉(肯定語)じゃん?って勘違いしちゃダメよダメダメ。
これ、80点以上しか認めてないから。それ以下はもはや「あなたはよく分かっていないので」が前に隠れてる。

このようなことが普通にあり、どんどん積み重ねられるとさ、自分好き!とかアホみたいに言えなくなるよね。

そして、マイナスシャワーを浴び続けたらさ、なんだか周りを信頼出来なくなるし、自己防衛に走るかもね。自分の殻を作るよね。もしかしたら相手を攻撃してしまうかもしれないね。
すると、相手から反撃または逃げられて、傷付き、だんだん孤独になっていくかもね。

そして気付くと、そんな自分が嫌いになってしまうよね。

悲しいよ。せっかく産声を上げて肺呼吸に切りかえて奇跡の積み重ねの中で生まれてきたのにさ。

勿体ないと思うわけです。

親に出来る、「自分自身に満足できない」原因の根本解決は。

日頃から子どもにかけている言葉を変えていくことではないかと思います。つまり、

肯定語を意識して使っていくこと

具体的には、

「うるさくしてはいけない」
 → 「静かにしましょう
「廊下で走ってはいけない」
 →「廊下では歩きましょう
「勉強しないとダメな人間になるよ」
 →「勉強すればやりたいことやれる人間になれるよ

これを「リフレーミング」と言うそうなのですが、これを気をつけるだけで、相手に新たな殻は作られず、ストレートに心に届くんだよね。
そして、既にある殻を破る力にさえなるかも。

あと、テストに関してはね、アメリカのように、

100点    Excellent!!
80点     Excellent!!
60点     Very good!
40点     Good!
20点     Fine!

くらいでいいのでは。20点取れるくらいは頭に入ってたってことだしさ、そこから広げればイイじゃん!

我が家は、生まれた時から今でもずっとこの声がけを心掛けていて、冒頭のような「サラサラの髪」だけでも満足と言える子に育ってるのかなって少ーーしだけ思います。

ちなみに、リフレーミングの説明があったのでちょいと載せておくと、

ある出来事や物事を、今の見方とは違った見方をすることで、それらの意味を変化させて、気分や感情を変えること
※ビジネス心理学(https://biz-shinri.com/reframing-7723)より

これは、子どもだけでなく、仕事でも何でも、コミュニケーションの際に「リフレーミング」を使うと、とてもスムーズな関係構築ができます。

負の感情がなくなるので、言う側も前向きになるし、言霊というだけあって、言葉のチョイスは非常に大切だ。

ということで、ぜひぜひ
「リフレーミング」
をお試しあれ!

私立カトリック小学校に通うツン強めのツンデレな女児を持つ40代会社員です。特記事項としては、元ディズニーキャスト、元ナンジャタウンキャスト、現在不動産会社フルタイム勤務の傍らバンド活動もやってます。座右の銘は「器用に生きる」。好きなお酒はラフロイグ。好きなゲームはドラクエ。