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『うちよそ』考察、その楽しさ


最近人気の『うちよそ』。

おそらく自分は向いてないと思っていたが、試してもないのに否定するのもな、と思い友人とクトゥルフ神話TRPGで『うちよそ』シナリオを体験してきた。

私演じるKPCと、友人のPCとで展開するシナリオ。事前に話し合い、同性の双子でお互いを大事に思っていて……みたいな設定を作りセッションを開始した。

開始前は、途中で薄ら寒くなりシナリオ進行を止める可能性も考えていたが、予想よりは楽しめた。途中の茶番イチャつきRPも、まあそこそこ楽しめ、そこはよかった。だが、またしたいかと言われると……という感じだ。

私はTRPGをする時、PL(プレイヤー、自分自身)とPC(自分の操作するキャラ)とを切り離して考えるタイプだ。だからPCに過度に感情移入することはないのも、『うちよそ』にハマらない要因の一つだろう。

しかし私はそうというだけで、確かにこれはハマる人はハマるだろうなあ、と。そして合わない人はとことん合わないだろうなと。

そもそも『うちよそ』とは何かを説明すると、私の好きを詰め込んだ爆萌キャラと、貴方のキャラとを組み合わせて、新たな爆萌を2人で作り上げていきましょう!という契約である。

組み合わせる際には『恋人、親友、相棒』など親しい関係性を当てはめるのがお決まりだ。

キャラそのものに自分がなりきるタイプもいれば、カプ萌え的に壁目線で楽しむタイプもいるだろう。

(※壁目線とは:例えば鬼滅の刃の『ぎゆしの』尊い……この2人が幸せに過ごしているところを見たい!という人がいるとして。もちろん2人の間に私はいらない。私はそこに存在することすら、おこがましい。2人の姿を遠くからそっと見守りたいだけなの……みたいな感じの気持ちこと)


まあでも過度に『うちよそ』に没頭するのは、キャラなりきりタイプが多いように思う。

なのでTRPGなどでロールプレイする際、キャラになりきり感情移入、いわゆる憑依するタイプの人は、かなり『うちよそ』に向いてるんではないだろうか。

さて。

『うちよそ』には、色んな楽しさがある。キャラ設定を自分で考える創作の楽しさ、相手との掛け合わせにより生まれる萌え。

そしてこれは個人的な意見だが、『うちよそ』は交換日記的な楽しさも大部分を占めてるのではないか?と考えている。

交換日記。小学生の頃、仲良のいい子同士で書いてたアレ。学校で毎日顔を合わせて話すのに、何をそんな書くことあるんだって今なら思う。でも楽しかったよね?

交換日記の楽しさって、私と相手だけの『秘密の共有』感だと私は思う。日記を通して深まる相手と親密さ。お互いしか知らない秘密。

交換日記には、そういった唯一無二の特別感があり、みんな好んでしていたのではないだろうか。

そして『うちよそ』も同様に、当人同士の間で完結する、みんなには内緒の2人だけの世界な訳である。

そういった特別感、深まる相手との親密さ。加えて創作の楽しさ、キャラの掛け合わせへの萌が組み合わさった『うちよそ』は人気になるのも頷けるなあ、と納得した次第だ。


まとめると『うちよそ』の楽しさは、この辺りに集約されるんでないかなあと。

・創作の楽しさ
・カプ萌え
・交換日記的な秘密の共有
・相手との深まる親密さ

ハマる人はハマるし、合わない人は合わないだろうなあ、本当。

※ここに書かれているのは、私個人の独断と偏見によるものです

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