#ボードゲーム製作者インタビュー
戸塚中央(@totsucachuo)さんが面白そうなテーマをくれたのでまとめてみました。
■あなたについて
Q1. デザイナー名、サークル名を教えてください
Q2. ボードゲームにはまったきっかけとなるゲームはなんですか
Q3. 好きなボードゲームやジャンルを教えてください
Q4. 所持ボードゲーム数はどれくらいですか
Q5. ボードゲーム製作を始めたきっかけを教えてください
Q6. 普段はどのような環境で製作してますか
Q7. 製作に関して、ポリシーやこだわりがあれば教えてください
■◯◯(ゲーム名)について
Q8. ◯◯のルールやテーマを簡単に教えてください
Q9. どのようなプレイヤー(年齢、趣味、好きなゲームジャンル等)に遊んでもらいたいですか
Q10. 今回のゲームを製作するきっかけは何でしたか
Q11. システム・ルール制作において、苦労した点や工夫した点はありますか
Q12. 今回のテーマを選んだ理由はなんですか。苦労した点はありますか
Q13.イラスト・アートワークにおいて苦労した点やこだわりはありますか
Q14. ◯◯はどのようにすれば手に入れることが出来ますか
Q15. 最後に改めて◯◯の魅力・強みを教えてください
◆私について
A1.ヤブロン、くらげシステム
A2.「矢口高雄の釣りゲーム」
A3.「タイタンの掟」、SLGや大喜利が好き。
A4.100個くらい
A5.きっかけは、GDWの「BELTER」で、調査した小惑星の内容が別紙メモ形式だったのを、自作カウンターで分かりやすくした修正が最初。その後、ツクダの「ガンダム戦史」のデータ表を修正・追加していく事に楽しみを覚え始めた。
A6.仕事中でもアイデア思いついたらすぐメモしちゃう。
A7.「100点満点のゲームはない。70点行けば大成功。」、「ちゃんとする」
◆「ダイスガールズ」について
A8.「アイドルマスター」シリーズの二次創作です。ダイスをたくさん振り、出目を操作するゲームです。
A9.アイマスクラスタのユーザーをボドゲに引っ張ってこようと想定していました。
A10.モバゲ時代の「シンデレラガールズ」登場を機に、「これって全アイドル、カード化したら面白そうじゃね?」と思った時。
A11.工夫した点としては、「ルールが簡単である」、「拡張性を持たせる」、「アイドルの能力の優劣差を極力抑える」、「頒布価格を安く抑える」の4点。
「ルールが簡単である」
これは販売の主戦場がコミケやオンリーイベント中心だった名残で、説明を10~20秒で済ませて興味を持たせないと見てもらえなかったので、段々とルールがシンプルになっていった。
「拡張性を持たせる」
すでに増えつつあったアイドルたちに対応できるよう、拡張しやすいシステムを採用。具体的には、一つの能力パターンを三属性三竦みにした。
また、あえて原作再現をしないようにした。
これは原作では新曲、新イベント、新アイドルが増える度に新しい組み合わせが発生し、再現しようとするとボードゲームとしてゲームバランスを調整し続けるのが不可能と判断したため。
ちなみにダイスガール本体では「出目は大きい方が正義」というシステムですが、現在準備中の「プロダクションルール(仮)」では、「出目を調整できる事が正義」というシステムを導入する予定です。
「アイドルの能力の優劣差を極力抑える」
上記の原作再現性を犠牲にしたおかげで、ダイスガールズとしてのバランス調整はしやすくなり、どのアイドルも活躍できる可能性を十分に残せるようになった。
「頒布価格を安く抑える」
ダイスガールズは「独立型拡張パック」の塊なので、最初の一歩の敷居を低くする事が大事だと思いました。また、売り方としては雑誌の「ディアゴスティーニ」の様に「コンプリートを目指す作品」なので安定して出し続けることが重要なので、製作側の負担も大きくならない様にしてきました。
A12.「アイマス」シリーズが好きだから。最初のアーケード版はイロ物扱いでしたが、いまや日本を代表するビジネスコンテンツにまで成長しています。アイマスが好きで良かったです。
苦労というか二次創作全般に言えることなのですが、一言でいえば「無許可作品」なので目立ちすぎて原作者に怒られない様にしなければいけない。「宣伝したいけどしすぎちゃダメ」ってのがあります。
A13.自分はイラレとかフォトショが使えないので、デザインはすべて「迫」さんにお願いしています。とても仕事の早い人なのでいつも助かっています。
苦労した点としては「イラスト集め」です。
イラストはpixivで見つけたイラストをお借りしているのですが、なかなかカードレイアウトに適した構図のイラストが少ないので苦労しています。
カードイラストに適した構図として
・理想は全身図。ウェストアップでも何とかなる。
・頭が見切れていない。
・顔にシャドウがない。
・背景と切り離しても魅力が伝わる。
・肉質感がエロ過ぎない
といった点を気にして選んでいます。
A14.ボドゲイベントの他、「BOOTH」で通販を行っています。
https://kuragesystem.booth.pm/
A15.ダイスガールズは次の第12弾で全256名中234目の女性アイドル収録を達成する予定です。
気軽に遊べる基本ルールの他、プロデューサーとなり成長していく「プロデューサールール」もあります。アイマスが好きで「ごっこ遊び」をするためのアイテムとして手にしてもらえたらと思います。
◆「第二回チキチキ十二支大レース」について
A8.十二支+ネコの13匹による第二回の干支決めレースです。バッティングゲームとなります。
A9.小学生を中心にファミリーで遊んでもらいたいです。
A10.開催毎に大きく、メジャー化していくゲムマを見て、「二次創作だけだと締め出し喰らうかも
?」と思ってオリジナルを作ろうとなったのがきっかけです。
A11.ルールに初めて「物語」を書いた作品です。これが紹介やインストの導入にとても便利なので驚きました。
A12.最初は着順を予想するルールでしたが、ルール、コンポーネントが増えて想像よりもヘビーな状態でした。そこに対して「推し干支」というアイデアを出していただき、とてもシンプルにまとまったのは嬉しかったです。
A13.イラストはあえて「イラストや」のものを使いました。ユーザーさんに「見たことある」という安心感を持たせたかったからです。ただ、「イラストや」のイラストをパッケージにだすと、一気にオリジナル感が無くなるので、とても使いどころが難しいイラストだと思いました。
A14.ボドゲイベントの他、「BOOTH」で通販を行っています。
https://kuragesystem.booth.pm/
A15.最後の最後まで大逆転を夢見れるバランスに仕上げられたと自負しています。4人以上で遊んでいただければこのゲームの妙である「バッティング」を存分に堪能できるかと思います。
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