マーダーミステリーを遊んでみたよ!
日曜日に人生初の #マーダーミステリー を体験し、興奮状態だったのですが一日おいて色々と思うことがまとまってきたので書き出してみます。
まず、今回は9人プレイでしてマーダーミステリー初体験の人が自分も入れて3名。残り6名が経験者という構成。
やはり経験値の差が出るのか、シナリオに対してどう動いて良いかを即座に判断できるプレイヤーが場を引っ張ってくれた。
自分はどうしていたかというと、仲間内に犯人がいるかも知れないという疑念を知りつつも「疑い始めたら何も出来ない、動けない」=「楽しめない」という気持ちになったので、キャラ設定に従ったロールプレイをしてみた。それが幸いしたのかキャラの関係者が次々と自分に話しかけてきてくれるようになり、あっという間に「情報」と「謎」の海に溺れる状態になった。
プレイ時間は3時間あったが、体感ではあっという間に過ぎてしまい、足りないと感じるほどだった。
シナリオはクライマックスを経て、今回のプレイに応じたエンディングを迎えた。シナリオの余韻にひたる間もなく、回収できなかった伏線や謎についての感想戦が始まった。これがまた面白く、シナリオに振り回されたキャラ、シナリオに抗おうとしたキャラ、それぞれの思惑を知り、振り返り、初めて納得する行動の数々。午後の準備のスタッフが来なければ、ずっと話し続けることが出来たと思う。
今にして思うと、自分のキャラが取った行動を同席したみんなに話したくてうずうずしているし、逆に他のプレイヤーたちが取った行動の意味を聞きたくて仕方がない。
時間の都合で、集まった9人プレイヤーは挨拶もそこそこに解散となってしまったので、キャラ名は覚えていてもプレイヤー名は(初対面の方もいたけど)半分も覚えてないのが悔やまれる。
マーダーミステリーを未経験者の人に説明する際、よく「TRPG」や「リアル脱出ゲーム」と比較する話を聞く。確かに両者の要素は多分に含まれているが「マーダーミステリー」には、
・ゲームマスターを介さずに複数のプレイヤーが自分自身の推理・判断で、同時進行で話を進めていく点で「TRPG」とは違ったプレイ感が有る。
・ゲームマスターがシナリオとパーティーを管理してくれるおかげで「リアル脱出ゲーム」よりも深い物語性を体験させてくれる。
なので、「TRPG」でも「リアル脱出ゲーム」でもなく、やはり「マーダーミステリー」という新しいタイプの遊び方なのだと認識できた。
ここからは「作る側目線」で気づいたこと。勝手な憶測なので的外れなことを言ってる可能性もあります。今後機会があれば、マーダーミステリーを作られた作家方にご教授願いたいところです。
・テストプレイヤーの確保
どのゲームにも言えることだが、マーダーミステリーを作る際にポイントとなるのは「テストプレイ」の質と量が必要であるということ。特に「謎解き」が重要な要素なので、同じテストプレイヤーに何度も遊ばせて精度を高めるといった手法がとれないのが作る上でのネックとなりそう。
・キャラの見せ場の平均化
シナリオを作る上で、ある程度活躍できるキャラが生まれるのは仕方ないが、全キャラクターが同じ密度で楽しめるようにするためのシナリオが必要。RPGの様な明確な役割分担ではシナリオに緊張感を含ませられないと思う。
・ゲームマスターの育成
マーダーミステリーが普及するには必要不可欠な存在。ゲームマスターは複数のシナリオをマスタリングできることが理想なので、育成にはとても時間がかかるし、まだ国内にはマスター技術を教え合う存在自体が少ない。
マーダーミステリーが、今までにない新しいタイプの遊び方であるのは間違いないし、このエキサイティングな体験をより多くの人に知って欲しいと思う。だが、それには多くの関門がある。残念なことに「TRPG」のリプレイ本も無ければ、「TCG」や「人狼」の様にオンラインで遊べる物でもない。普及のための道は、今のところ狭く険しい様に見える。
一昨日、初めて遊んだだけの自分では、今のところ具体的な解決方法は何一つ思い浮かばないが、すでにマーダーミステリーの魅力に気づいて動いている人たちが増えているのも事実。自分が面白いと確信したものにはがむしゃらに手を出す性分なので、自分でも何かしら参画できないかと悶々としながら秋の夜長に想いふけってみます。
最後に素敵な体験をさせてくれた #ozplanning 様、#RabbitHall 様、共にプレイした騎士たち全員に改めてお礼もうしあげます。ありがとうございました。