解離性同一性障害になってしまった高校2年生の冬。

昔から、うちの家庭は変だった。母親、母親の母親が仲が悪く、喧嘩をずーっと聞いて育った。そして母親はむかついたら俺に対して色々愚痴やら、急に怒り出したり、ホントに怖い幼少期…いや、今も怖い。母親がいつ怒るか、地雷を踏んでしまわないか……。それがストレスだ。怖くて、怖くていつ怒られるかわからない。この家庭環境に加えて、学校でも担任がクソでクラスの雰囲気にもなれずストレスが重なって限界を迎えた。そんな時、学校に行ったはずなのに、学校で生活していた記憶がない。
…?
どういうことだ?怖くて、友達に確認してみた。そしたら
「〇〇、今日なんか様子変だったよ。どうしたの?」
…どういうこと?
「なんか、いつもより女の子らしかったのに、いきなり男っぽくなるんだもん。」
一体どういうことだと思って、怖くなってしばらくこの状況を過ごしたが、確信した。俺のなかには『別の誰かが居る』と。
そのことに気づいたら、俺の中にいる人格が色々教えてくれた。
「お前の中には、主人格含めて12人過ごしているんだ。」
初めは意味がわからなかった。
でも、過ごしていくうちに自分も自覚してきた。
病院では「解離性同一性障害」と診断が出た。
ショックで鬱になった。死にたくなった。
でも、俺の中には幼い子が2人いる。その子達を死なせると思うと、死ぬのが怖くなった。俺は…、この11人の人格とこれからどう過ごしていけば良いのか。

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