アンナチュラルで起きた犯人の殺害方法は、リアルでも可能なのか。
最近、井浦新さんにハマっているので『アンナチュラル』を繰り返し見ている。
そんな中で、ふと「この犯行の仕方、現実でもありえる?」という疑問があり、2つの事件を調べてみた。(専門性はない)
まず1つ目の殺害された方法は「鎖骨の間に刃物が刺さり、背骨を傷つける」というものだ。この犯行をみた時「背骨を傷つけるということは、かなり力が必要で、助走も必要なのではないか」と思ったのだ。
犯人は、男だったので力関係は納得がいく。しかし、キッチンからの助走で果たして、衝動的な犯行である素人が、背骨まで傷つけることができるのか、疑問に感じたのだ。
そもそも肋骨は、幅1.5cm、長さ5cmらしい。(年齢的に変わるけど)
例えば、一般的に三徳で150mm〜180mm程度、牛刀であれば180mm〜210mm程度と言われていて、これは家庭用である。『アンナチュラル』では料理人が犯人だったので、もう少し刃幅(はびろ)は広かったかもしれない。
また、突発的な犯行で包丁を使うことが多いが、その時は包丁を縦にして勢いよく向かっていくか、静かに背後から刺すパターンが多い。この場合、肋骨は幅1.5cmなので、今回の犯人は、家庭用の包丁よりも小さめのナイフということがわかる。
でも『アンナチュラル』では、結構大きめの包丁が使われていたと記憶する。
ということは、犯人は被害者を刺すときに包丁を縦ではなく、横向きで刺したということだ。
被害者は女性だったので、肉質的には柔らかいので奥まで入ったことは推測できる。でも、それは突発的ではなく、ある程度「計画していた」と言ってもいいのではないだろうか。
ちなみに余談だが、裁判でも「包丁が縦なのか、横向きなのか」によって、判決が大きく変わってくることもあるらしい。調べたことなので確信はないが、包丁を横で刺した方が冷静さがあり、計画的犯行としてみられやすい。らしい…。
一番、この事件で気になるのは「素人が突発的犯行で被害者を刺した場合、どれくらいの確率で背骨を傷つけるのか」ということだ。
いくら調べても確率論までの論文は出ていなかった。けれど、他の刺殺に関するものを見ても、なかなか背骨まで到達しているのはなかった。
つまり、背骨まで傷つける刺殺(一回だけ刺した場合)は、かなり難しく、運が必要というのが、私の結論である。
そして2つ目の事件は、両耳のイヤーカフに微電流を流すことで殺害する方法である。一見みると「知的ぃ〜!」とテンションが上がりやすい犯行内容だけれど、よく考えれたものだなと感じる。
『アンナチュラル』で詳細を確認してほしいが、腕時計から流れた微電流が両耳のイヤーカフを通して、呼吸困難を引き起こすというのが犯行内容。
この原理を調べてみると、両耳のイヤーカフから流れる微電流で頸椎(けいつい)がやられ、横隔膜が痺れて呼吸ができなくなるらしい。
では、ここからが本題。
微電流は、本当に気が付かないのか。というのもだが、美容系に用いられるかなりの低周波なら気が付かないらしい。(マイクロカレント療法など)
でも、これだと死まで直結しない。では、人が死んでしまうほどの電流はというと、一般的に42ボルト以上とされている。また、50mAの電流が流れると疲労や痛み、気絶、心臓の律動異常、呼吸器系への影響、心室細動電流の発生、心肺停止の可能性。100mAの電流が流れると、心室細動の発生、心肺停止などが起きる。
ちなみに、100mAの電流の場合は、1秒で死に至る。でも『アンナチュラル』では少し苦しんだ後に死亡してしまうので、100mAの電流ではないということは確実。
なので、少し苦しんで死亡するためには42ボルトが必然というわけである。
まぁ、人体が濡れている状態や金属製の電気設備等に常時触れている状態では25ボルトなので、なんともいえないが…。
それを遠隔で流すということは、かなり技術が高いということ。犯人も知的寄りのキャラだったので簡単そうに見えるが、やはり素人には難しく、犯行に及んでも電圧を間違えてしまうと少し焦げてしまったりするから、すぐにバレてしまいそう。
以上が『アンナチュラル』を観て興味を持った犯行である。
私は刑事ドラマ系を観るのが好きなので、こういった疑問を持つことがよくある。これからも素人ながら考えていこうかな。
みんなもアンナチュラルみてね。
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