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角目カブボアアップ体験記
実際の細かいボアアップの方法や手順については既に色々な本や動画がネットに出ていますので、そちらを参考にして下さい。
ここでは本当にボアアップ作業をしたことがない素人が、ボアアップするにあたって事前に準備しておいた方が良い物やあった方が良い物について書きたいと思います。
また角目カブ・50カスタムは、丸目カブ・C50と若干ボアアップの手順が違う部分があり、全くの初心者だととまどう部分もあると思うので紹介します。
角目カブで初めてボアアップする方の参考になれば幸いです。
ボアアップする前にKITACOの「虎の巻(腰上)」はあった方が良いと思います。ボアアップKITにも説明書はついていますが、製品の説明書は小さくて読みにくいです。「虎の巻」は分かり易いのと、前もって読むことで自分で出来るかどうかの判断材料にもなるし、読み込むことで工程をイメージすることができて作業が円滑になると思います。
手順としては、エアクリーナー・キャブレターを外し、エンジンオイルを抜いて、カムテンショナーを外してから作業が始まると思います。
最初に圧縮上死点を合わせ、カムスプロケットを外す作業になると思いますが、セル付カブはTマークの合わせ方がセル無しと違うので注意が必要です。
セル付きカブは、L.クランクケースカバーのキャップを外して圧縮上死点・Tマークを合わせます。なのでC50の場合とは違い、L.クランクケースカバーは外さなくても作業はできます。
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カムシャフトを取り外すにあたって、タペットアジャストレンチはあった方が良いと思います。なくても、9mmのレンチとプライヤーがあれば作業はできますが、初心者はあった方が作業が楽にできます。ハイカムに交換した時は、バルブクリアランスを吸気側は0.05mm、排気側は0.08mmへの調整が推奨されているので、調整が楽にできます。
ノックピンも交換前に準備しておいた方が作業が楽です。古い車体だとノックピンが固着していて外れない・外れにくいことがあります。始めから予備のノックピンがあれば、古いノックピンが外れなければ新しく準備しておいたノックピンを取り付ければ良いし、外す時にノックピンを潰して使えなくなった場合でも予備があればスムーズに作業を進められます。サイズは8✖14mm、8✖12mm、それぞれ2個あれば安心です。因みにバイク量販店(2輪館)だと2個入りで¥308で売っていました。あとはピストンクリップ。初めてだとピストンクリップの取外し・取付は苦労すると思います。クリップを曲げてしまうこともあると思います。クリップの予備があれば、取り外したピストンで取付の練習もできるし、曲げてしまっても予備で対応できるので安心です。サイズは13mmです。量販店でいくつも入ったものが¥528で売ってました。
ガスケットの取外しで、ガスケットリムーバーとヘラ、オイルストーンは必要でした。私のカブは古くガスケットも固着していて、リムーバーを使用してもガスケットを剥すのに苦労しました。オイルストーンも最後の仕上げで必要だと思いました。ヘラは100均で売っている金属製の物を使用しました。あとは外す部品やネジも多いので、パーツ毎に整理できるトレーもあると便利です。100均で売っているものでいいと思います。
メインジェット類はエンジンが組み上がって、慣らしの段階でプラグやバイクの調子を見ながら必要な番数を準備すればいいと思います。
私は初心者で、作業も一人、かつ家庭もあったので作業にとても時間がかかりました。途中でネジを舐めたり、古い車体で別の部品で不具合も出たりで、余計に時間がかかりました。途中作業もこれで良いのかと精神的に不安な中での作業であり、何度も心が挫けそうになりました。
しかし、完成しエンジンが掛かった時は本当に嬉しかったです。
ブログ冒頭にも書きましたが、この記事が初心者でこれからボアアップする方の役に立ち、良いカブライフになれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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