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推しの卒業

2022年6月20日の日本武道館公演をもって、モーニング娘。22’の森戸知沙希さんが卒業した。

僕がモーニング娘。を見て、最初に目が行ったのが、森戸知沙希さんだった。2019年のロックインジャパン。オープニング曲の「みかん」に始まり、最後まで楽しそうに踊る姿に心惹かれた。

それまでアイドルなんて大して見たことがなかったし、音楽を聴くことはあっても、ライブ・コンサートを観たことが殆どなかった。そんな僕がモーニング娘。にハマるきっかけは彼女だった。

元々はカントリー・ガールズという別のグループに所属しており、兼任という形でモーニング娘。に加入。その後、カントリー・ガールズの活動休止&メンバー全員の卒業が決まり、モーニング娘。専任となった、異例の経歴をもつ。

13人のメンバーの中でも1番背が低く、また、ダンスが得意でカッコよく踊ることもあり、ステージ上でも目立ちやすかったと思う。

卒業コンサートはまだ見ていない(DVDの発売を心待ちにしている)。しかし、公式SNSやブログ、ファンのSNSなどで公演の様子は伝わってきた。彼女らしく、かっこよくて、可愛い公演だったようだ。

ハロプロを卒業するメンバーは、最後にソロ歌唱をする。卒業シングルとは別で、本人の希望する楽曲を歌う。選曲は自身の所属グループに限らず、過去のハロプロ楽曲の中から選ばれるのが通例だ。

森戸知沙希さんが最後に選んだ曲は、モーニング娘。の「みかん」。

モーニング娘。のオーディションで彼女が歌った曲とのこと。そもそも彼女はモーニング娘。志望だったが、オーディションでは落選している。モーニング娘。への加入は、3年越しの大願成就だったのではないか。

「カントリーの楽曲を歌うのでは?」と予想もされていたが、彼女が選んだのはモーニング娘。だった。

「みかん」は、彼女にとって特別な曲だったのだろう。元々好きだからオーディションで歌ったのだろう。しかし落選した事で、ある意味「挫折の象徴」にもなったかもしれない。

苦難の先に希望を見出し、それを乗り越えようと努力する姿は美しく、カタルシスを感じる。

彼女の最後の「みかん」は、彼女のこれまでを象徴し、また未来に対する希望を感じさせてくれる選曲だったように思う。

私にとっても「みかん」はきっかけとなった曲のひとつであり、特別。そんな曲を卒業に選んでくれて、嬉しかった。

配信された森戸知沙希さんソロの「みかん」を購入し、聴いてみる。やはり、良い楽曲だと思う。まっすぐな歌詞で、人生に希望を与えてくれる。

私も歌詞のように生きたいと、あらためて感じた。

公式MV。2007年の曲なので、現メンバーはおらず。

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