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【メッキ・増田工業】×【クラベランス】

ダイカスト製品の表面仕上

クラベランスはどうやって作られているのか?
前回は鋳造の話でしたが、今回はメッキ工程を紹介します。

リー貸そうかなまぁあてにするなひどすぎる借金
いきなりですが、この呪文(笑)知ってますでしょうか?
高校の化学で出てくるイオン化傾向の語呂合わせです。
Li>K>Ca>Na>Mg>Al>Mn>Zn>Fe>Ni>Cd>Sn>Pb>Cu>Hg>Ag>Pt>Au

何のこっちゃ、な方のために簡単に説明しますと
一番右にあるAuは金で、最も他と反応しにくいためにボロボロになりません。いわゆる「永遠に輝く」として、だから金は価値があります。
他の元素は金より錆やすいわけです。
ここで今回注目するのは真ん中あたりにある
亜鉛Zn>鉄Fe
クラベランスの主原料は、ZDC-2という亜鉛合金Znになります。

亜鉛が鉄の左にあります。つまり。
亜鉛はあの赤錆でボロボロになる鉄よりも錆びやすいんです!

ちょっと!これは困ります!
そこで表面を保護し、錆から守る。この役目こそメッキです。

進化したメッキ

昔からある慣用句で「メッキがはげる」とはありますが、もはや昔の話。
公害の話も昔の話。

今はしっかり環境改善も進み、未処理で廃液をそのまま川に流すこともありません。メッキ業者の方々の血のにじむ努力により、品質もすっかり向上しました。

今回メッキを依頼したのは、千葉県我孫子市にある増田工業株式会社様です。

メッキ屋さんは製品を守ってくれる

メッキにも様々な種類があります。
クラベランスでは、その中でも三価クロメートという種類になります。

バレル式のカゴに投入された様子

製品が大きければ、一つ一つをハンガーのようなものに引っかける、いわゆるラック式で行います。しかしクラベランスは小さいため、洗濯機のようなカゴに入れ、ゆっくりガラガラ回すバレル式になります。

よく洗います

先ほどイオン化傾向として元素記号を書きましたが、メッキは化学の技術の結晶です。ちょっとした不純物で影響が出ることもあるので、きちんと手をかけて作業を行います。


ガラガラ回して
専用の液に漬け込みます
すっかりキレイになりました!

どれをどのくらいの時間をかけるか?
処理液の濃さだって使うたびに変化しますから、いつも同じわけではありません。
秒単位で、製品に合わせて微調整を行います。
これぞメッキ屋さんの職人技!
工場で説明を受けると、そのこだわり方は驚きの連続でした。

増田工業株式会社

〒270-1167
千葉県我孫子市台田1-1-48
http://www.masuda.to/

ラック式・バレル式
銅メッキからニッケル・金・銀・錫メッキ
母材も鉄から非鉄金属まで幅広く対応されています。
ご用命の際はぜひお声がけください。

そんな増田工業株式会社様の技術も合わさった
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