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[テオリアの前に(2)]品詞について

『基礎英文のテオリア』の品詞、文型がちょっと難しいと感じているかたに、その前に入るため最低限知っておいて欲しいことをまとめていきます。今回は、基本の4つの品詞について確認していきましょう。

まずは「名詞」と「形容詞」から

名詞:人の名前、国の名前、ものの名前を表す単語です。
 (例)Kenji(ケンジ)、Japan(日本)、 dictionary(辞書)
形容詞:名詞を説明する単語です。
     (例)large(大きい)、beautiful(美しい)、red(赤い)

形容詞は名詞を説明する単語でした。具体的に例を見てみましょう。
beautiful flower(美しい花)
flowerは「花」という名詞ですよね。この「花」がどのようなものかをbeautifulが説明しています。このときのbeautifulが形容詞なのです。red flowerとすると「赤い花」となりますよね。
名詞の性質や状態を説明するものが形容詞です。
(ここでは便宜上、冠詞・限定詞を省略して説明しています)

次は「動詞」と「副詞」です。

動詞:動作を表す、もしくは状態を表す
 (例)eat(食べる)、feel(感じる)、is/am/are(これらをbe動詞と呼びます)
副詞:動詞を説明したり、形容詞を説明したり、他の副詞を説明する単語。とりあえずは「名詞以外を説明する語」と覚えておいても大丈夫。
 (例)very(とても)、quite(かなり)、always(いつも)

さて、動詞と副詞をもう少し確認しましょう。
Tom runs very fast.(トムはとても速く走る)
という文ですが、veryはfastを説明していますね。
そしてfast(速く)は「走る」を説明していますね。「ゆっくり」でははく「だらだらと」でもなく「速く」走るということです。そうすると、このfastは動詞のrunを説明していますので、「副詞」になります。

次の例はどうでしょうか?
Tom is a very fast runner.
Tom is a〜で「トムは〜です」という意味になるのは大丈夫ですね。
very fast runnerという部分を見てみましょう。
runnerは「走者」という意味の名詞ですね。そうすると、どのような走者かということをfastで説明していますね。このfastは名詞のrunnerを説明しているので形容詞です。そしてveryはfastを説明しているので副詞ですね。
あれ、Tom runs very fast.のfastは副詞だったのに?と思った人もいると思います。fastは形が一緒でも「形容詞」と「副詞」のはたらきがあるのです。英語は形が一緒でも品詞が異なる場合があるので、「なるほど、今回は形容詞ではなく副詞だ」という理解をしていくとよいでしょう。たとえばto+動詞の原形をto不定詞と言いましたが、この形は実は名詞、形容詞、副詞という3つの品詞の顔を持っています。-ing形で表されるものも名詞、形容詞、副詞の用法があります。
(ingが名詞の時は動名詞、形容詞の時は現在分詞の形容詞用法、副詞のときは分詞構文で主節を説明するはたらきです)

ここまで4つの品詞について確認をしましたが、他にも冠詞、前置詞、助動詞、接続詞、疑問詞、感嘆詞、代名詞などがありますが、まずは4品詞を丁寧に押さえていきましょう。


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