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『英語長文のテオリア』の楽しみ方

学習参考書で「楽しむ」ってそんなことできるの?と思うかもしれませんが、楽しむことができるんです
ちなみに、ダウンロードできる音声は「イギリス英語」になっています。普段、アメリカ英語を聞く機会の方が多い方はイギリス英語に慣れるきっかけとしてください。イギリス英語が好きという方、満足していただけます。

私たちは毎日、新聞を読みます(読まない、それでも新聞ってどんなものかわかります)。この新聞が今のような形式になったのはいつの頃からでしょうか?それが1章と2章の英文を読むことで「へ〜、そうなんだ」ということを知ることができます。

サンタクロースの存在を信じていた幼い頃、サンタクロースがいなかったのだと知ったときの気持ち、なんとも言い表すことができません。そんなサンタクロースの存在を信じたいけれど、なんとなく信じられなくなったときの気持ちを思い出しながら読むと「あのときの、温かい日々」を思い出せるような英文が3章に出てきます。

4章では2018年にマイクロソフト社の創業者である、ビル・ゲイツ氏がおすすめしたスティーブン・ピンカーの『Enlightenment Now』を読んでみます。ビル・ゲイツ氏がおすすめする本は全て全米でベストセラーになります。さあ、全米ベストセラーの一部分を読んでみましょう。

5章は人類の進化は一体のようなものだったのか。それを「家畜化」という観点から論じられている文章を読むことで、今まで考えたことのなかったことに気づくかもしれません。

6章は『ハリー・ポッター』からの抜粋を読みます。ハリーがロンドンのキングス・クロス駅から汽車に乗ろうとする場面です。映画やUSJでおなじみのホグワーツ特急が出てきます。

7、8章は私たちの味覚の変化について考えます。昔の人たちの味の好みについて、どうやって私たちは知ることができるのでしょうか?中世ルネサンス期の味覚を例に取り当時の人たちの好みの味について知ることができます。

9章はロンドンを舞台にした短編小説「ダイヤモンド造り」を読みます。仕事を終えて帰る途中、知らない男に出会います。この男は、自分がダイヤモンドを造れると主張します。ここで取り上げた場面は冒頭部分で見知らぬ男に声をかけられるところです。

10章はヘミングウェイの釣り小説である「大きな心臓のある2つの川」の一場面を読みます。川の中に入り、魚を釣ろうとする瞬間の描写などを楽しむことができます。

11章は以前、ディカプリオが主演した『グレート・ギャツビー』のもの悲しい場面からの引用です。アメリカンドリームを体現しているギャツビーの「陰」を読み取ることができるところです。どんなにお金持ちになり、満たされているかのように見えても、実は心は満たされない。そんな瞬間の描写です

『英語長文のテオリア』で取り上げた英文は、ほとんどが英語母語話者の人たちなら読んだことがある、聞いたことがあるというものばかりです英米人と同じ英文を読み、そして同じように理解をする。それが英語学習の醍醐味なのではないでしょうか。こうした英文を読むときに文法が助けとなってくれるはずです。文法を完璧にするということではなく、読むための頭の働かせ方を学ぶことで「テオリアの英文は難しいけれど、楽しい」と思えるようなひとときを体験してください。

どの章から始めても構いません。気になったところからやってみましょう。


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