[テオリアの前に(17)]第5文型とは
ここまで文型を見てきましたが、最後です。5文型の基本を確認しておきましょう。
次の2つの文を比べるところから始めましょう。
He made me lunch.
He made me sad.
さて、意味の違いを確認できましたか?どちらも[He made me]までは一緒ですね。Heが主語、madeが動詞、meはheとイコールにならないので目的語です。
He made me lunch.ではmeとlunchがイコールにはならないので、lunchは目的語です。ということは、これは第4文型でひとにものを与える系の意味があるものです。彼は私に昼食を作ってくれた(私に昼食を作って与えた、と解釈できますね)、という意味です。
さて、He made me sad.はどうでしょうか?sadは形容詞です。形容詞が単体で使われると「補語」になります。sadが形容詞だと判断できない場合は、meとsadの関係を考えて見るとI am sad(私は悲しい)というAはBであるという意味関係があることがわかります。このような意味関係になるときにsadは補語であるということができます。そうするとここでは次のような語順になりました。
「主語」+「動詞」+「目的語」+「補語」
これが第5文型のパターンなのです。
makeという動詞はかなりの頻度で第5文型の動詞として使われます。意味は「彼は私を悲しくさせた」となります。このように「目的語を補語のようにする(結果として補語になる)」という意味がベースになるのが第5文型の特徴です。
第五文型ではこのほかに「思考・認識・知覚・発言」を表す動詞が用いられ、(目的語が補語だと思う/見なす/感じる/言う)という意味を作ります。
例えば think /consider 目的語+補語 で「目的語が補語であると考える・みなす」という意味になります。
また、find 目的語+補語で「目的語が補語であることに気づく」
という動詞は絶対に頭に入れておきましょう。
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