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英文読解で重要なこと〈主語を見つける〉

主語や動詞、目的語、補語ということを考える前に、まずは大きな枠組みで英語を捉えていくことにしましょう。英語の文は「主部」と「述部」でできています。「主部」というのは「主語が含まれているかたまり」で「述部」というのは「時制が判断できる動詞を含むかたまり」です。そして、「主部」には必ず名詞的な要素が含まれます。そこで、名詞的な要素とは何か、簡単にまとめておきます。

代名詞(人称代名詞・指示代名詞)

名詞(裸で名詞が出てくることは少ないので、次のようなパターンを考えます)

  a very tall building / some interesting booksなど

冠詞・限定詞 副詞 形容詞 名詞

冠詞・限定詞 形容詞 名詞

冠詞・限定詞  名詞

名詞

名詞の後ろに連なり、名詞を説明する要素が入ると名詞のかたまりは長くなります。

  名詞 [ing…/p.p/ to do / 関係代名詞/ 前置詞+名詞的要素]

特に 名詞 of 名詞のようにofで複数の名詞をくっつける場合がある。

次のパターンが文頭に来て、その後に「時制が判断できる動詞」が続く場合

To do〜 V

Doing〜 V

That s+v〜 V

What s+v〜 V

Whether s+v〜 V

It―――後ろにto do/ -ing / that SVの可能性がある

 ―――非人称構文

 天候など

 「それ」を意味する代名詞

 強調構文


主部はどこまでか

 時制が判断できる動詞が出てきたら、その前までが「主部」という判断をしましょう。途中にandなどの接続詞が出てきて「名詞要素」が長くなることがあります。

考え方を応用すると読めるようになりますので、実際にやってみましょう。


The only way to have a friend is to be one.

Theという冠詞が来ているので、名詞が出てくるところまで待ちましょう。次にonlyがあるのですが、これは副詞もしくは形容詞の役割を果たします。その後ろがwayという「方法」を意味する名詞になっているので、冠詞・限定詞  形容詞 名詞というパターンになっていることがわかります。しかし、wayの後ろにはto haveが続いています。主部と述部の切れ目には「動詞」が来ます。このhaveはどうでしょうか?これはto不定詞になっているので、haveは述部の中心となる動詞にはなりません。述部の中心となる動詞は「時制がわかる」ことが前提です。このhaveは「原形」なのでダメですね。名詞のカタマリの後ろにto不定詞が来ていて、名詞を説明するためにくっついています。そうすると、時制を持つ動詞が表れてくるまで述部が出てきません。読み進めていくとisが出てきてここでようやく主部と述部に分けることができます。

The only way to have a friend | is to be one.

友人を得るたった一つの方法は、友人になることである。

To do〜が主部になるパターン(「〜すること」という意味になります)

To know is one thing and to teach is another.

To+動詞の原形(know)が文頭にありました。その次にisが出てきましたね。このisは「現在形のbe動詞」ですのでこの直前で主部と述部に区切ることができます。

To know|is one thing and to teach is another.

知っていることは一つのことで、教えることは別のことです。→知っていることと、教えることは別物です。

こんな感じで「主部」をちゃんと把握できるようになると、次のステップに進むことができるはずです。


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