英語の基本がわかっているとは?
英語の基本は5文型と品詞です。
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まずは、基本的な記号を覚えてください。主語をS、動詞をV、補語をC、目的語をOいう記号で表します。このときVの動詞は「述語動詞」と言って文の中で「時制や人称などの影響を受けて変化している中心的な動詞」のことをいいます。
Sが主語、主語がS、Vが動詞、動詞がV、Cが補語、補語がC、Oが目的語、目的語がO・・・と繰り返しておきましょう。
え、英語に関係ない?はい、関係ないのですが、文を理解していくためのルールを使うためには必要なのです。
次、品詞を覚えます。大切な品詞は4つ。
「もの」や「ひと」、「ことがら」を表すのが名詞。
名詞の性質、状態などを説明するのが形容詞。
動詞は文の中心になるもの。
動詞を説明したり、形容詞や副詞を修飾するものが副詞。
これらの4つの品詞はそれぞれ文中で役割があります。
名詞はS、C、Oになります。また〈前置詞+名詞〉という形にもなります。
動詞はVになります。「時制、人称、数」の影響を受けて形を決定するものをVとします。
形容詞はCになります。
副詞はM
前置詞+名詞は、直前の名詞を修飾して形容詞句になる。もしくは動詞を修飾して副詞句になる。
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それから5文型
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ここまでの理解をしておくと、たとえば第5文型(SVOC)のパターンを作る動詞が次のようなものだということも頭に入っているはずです。
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これだけではなく、もうすこしありますので総合英語の本などで確認したり、実際の英文に触れたときに意識しておきましょう。
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そして、文中での品詞の関係と「名詞以外で主語にくる〈名詞的な要素〉」を覚えます。
ここまで覚えた知識で次の英文を見てください。
This book will help you better understand yourself.
This bookがS、will helpがV、youがO、better understand yourselfがC
「この本はあなたがどんな人だか理解するのに役立ちます」
次の例はどうでしょうか?
This map will help you find LNG stations.
This mapがS、will helpがV、youがO、find(LNG stations)がCですね。help O doのパターン。
そして、次の文章の下線部の英語を見てください。
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taking some time to dig a little deeper into a subjectと見たところでtakingがSになる動名詞なのか、分詞構文かどちらか決めずに読んでいきますが、take time to doで「Sが〜するのに時間をかける」という意味。
and weighing up the evidenceとand -ingとなっているので、takingと「並列」になっています。weigh upは「〜を比べてよく考える、検討する」という意味。
カンマとカンマにthe pros and cons about an issueが挟まれているので文の要素とて考えないでおきましょう。挿入です。
before making up your mind can help you make better というところぐらいまで読んで、この英文全体の文型が判断できるようになっている必要があります。
making up your mindをS、can helpをVと読んだらアウト。
beforeには接続詞と前置詞があり、ここでは前置詞。〈前置詞+名詞〉のパターン。そうすると〈before making up your mind〉が副詞句となります。
残ったcan help you make betterを見て〈help O do〉の第5文型だと判断しましょう。そこで、taking some time to dig a little deeper into a subject and〜が長いSとなり、can helpがV、youがO、make better〜がC、in the long run(ゆくゆくは)となるのです。
「SはOがCするのに役立つ」という意味なので、「時間をかけてなにかひとつの事柄をもう少し深く掘り下げることが、ゆくゆくはより良い決断をするのに役に立つのです」というのが「骨組み」の和訳。あとは細かいところを補っていけばOKですよね。
これが2023年の京都大学の英文和訳の問題でした。文型って大切でしょ?