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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第408回 「にわかに話題になっているサポート校ってなに!?フリースクールとかとは違うの!?」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。
 
[寺] こんばんは。寺島です。
 
[く] また入院していたようですが、もう大丈夫ですか?
 
[寺] ご心配ありがとうございます。11月に手術でとった部分の端っこに病変があったということで、急遽ちょっと切り足しをすることになり、12月に入ってまた3日ほど入院してました。

[く] 刻みますねえ。もしかして、今回取った部分にまた何か見つかったらまた入院ですか?

[寺] 血液検査の数値も平常値に戻りつつあるので、これでしばらく大丈夫そうですよ。これで来年の仕事を入れることができます!
 
[く] いや、今の技術ではそんなに負担がないと言っても普通に病み上がりですからね!?あまり無理しないでくださいね!?
 
[寺] そうですね…といっても、家族の世話や娘の習い事の送り迎えとかでゆっくり寝ていることが難しくて。だましなんとかしていきます…。本当は安静にしていないといけないんですが…。

[く] ワーカホリックだ!(笑)1番悪い病気が治ってませんよ。

[寺] 家族の誰も私の代わりにガーゼや絆創膏パッドを買ってこれないので仕方ないね。一旦出かけたら、じゃあついでに振り込みも、食材の買い物も…ってなりますもん。

[く] ウロウロしないでください(笑)いや、本当に。

[寺] そうも言ってられないんで。子どもたちも自分のごく身近な食事や勉強のことはある程度できるようになったけど、トイレットペーパーがないとか、灯油を買い置きしなきゃとかみたいな、家という単位でのことには気が回らないようです。早くなんとかしないと…
 
[く] 確かに灯油が切れると辛い…昨年、ボクが人工内耳の手術のために入院した時は、あお(くらげの妻 ASD)にはショートステイに入ってもらって乗り切りました。精神障害手帳などがあるからできる方法なんですが、寺島さんの子どもさんたちは手帳がないのでそれはそれで大変ですね…。
 
[寺] いや、一応精神の手帳は取得しているんですが、自立して生活できる程度と認定されていまして。そういう意味では上手く育てすぎました(笑)
 
[く] あおは社会でダメージを受けてかなり大変な状態になっていましたからね…。手帳があるから良いというわけではないんですよねぇ。行政でこの辺のギャップを何とか埋めて欲しいものですが、先は長そうです。というところで今回のテーマはどうしましょうか?
 
[寺] そうですね…発達障害に関連ありそうな話題というと、LITALICOが通信制サポート校を設立するという話が出ていましたね。
 
[く] ボクのタイムラインだと韓国の大統領の弾劾とアサド政権が崩壊したことばかり流れてくるので全然知らなかったです。あとは〇〇の炎上とか、〇〇の失言とか…
 
[寺] タイムラインの構築に失敗していませんか?(笑)いつのまにか12月も半ばですし、卒業、進学するお子さんはそろそろ進路が確定してくる時期です。それもあってサポート校への関心が高まっているんでしょうね。
 
[く] そういえば、あおの音ゲー友達の不登校の中学生が「チャレンジ校に行く」と言ってたようなんですが、チャレンジ校とサポート校は違うんですか?チャレンジ校は東京都独自の仕組みみたいですけど。
 
[寺] 全然違いますよ!?チャレンジ校(=チャレンジスクール)は東京都の取り組みなので実態はよく知らないのですが、不登校や中途退学をした生徒を受け入れる定時制の高校のことです。これまでの環境では力を発揮することが難しかったお子さんに、学校生活を通じて目標を見つけ、チャレンジする力を養うことを目的としているとか。

[く] チャレンジ校って定時制なんですか。

[寺] 午前中、午後、夜の3部に分かれていて、自分の通いやすいコースを選択できます。ちなみに基本的には毎日登校が必要で4年制です。

[く] そのあたりは往来の定時制高校と同じシステムなんですね。

[寺] 東京都には、他にエンカレッジスクールという似たような目的の全日制の高校もありますよ。こちらは学年制なので「何年生」という年次があります。

[く] チャレンジスクールも、エンカレッジスクールも東京都だけの取り組みなんですかね?

[寺] 今のところ(2024年12月)そうみたいです。都内に10ヵ所ほどあるそうですが、受験資格があるのも都内に住んでいる人だけですね。進学を考えて引っ越すなら、前年の4月までに住民票を移さねばなりません。

[く] なるほど。では、サポート校というのは?

[寺] サポート校というのは、主に通信制高校の卒業をサポートするための学校なんです。
 
[く] うん?通信制高校の中に組み込まれた制度なんですか?それならサポート校だけに通えばいいんですか?
 
[寺] サポート校だけでも良いっちゃ良いんですが…ちょっとそこらへん「あまりにも人による」ので、もう少し前から説明させてください(笑)

[く] どうどうされた(笑)

[寺] サポート校は「校」と付いているので混乱するかもしれませんが、簡単に言ってしまえば塾の一種なんです。なので、サポート校だけでは高校を卒業したことになりません。
 
[く] そうなるとフリースクールとも違うんですね。
 
[寺] すごく似てはいるんですが、成り立ちが違うんです。フリースクールも高校卒業資格を取れないという点で共通点がありますが、外国の財団や教会が開いている例もあり「日本で学卒資格が取れないだけ」で、それ自体が単体の教育機関という場合もあるので。

[く] 外国の資本で作られているというとインターナショナルスクールが思い浮かぶんですが。

[寺] ああ、そうですね。インターナショナルスクールも「各種学校」なので、卒業するだけでは日本国内では高卒にはなりません。卒業前に高校卒業程度認定試験を受けるか、国際バカロレア認定を受けるという形になりますね。

[く] ちょっと混乱して来ました…。

[寺] インターナショナルスクールのことは今回は脇に置いておいていただいて大丈夫です。発達とも不登校とも直接は関係ないので。

[く] はい…置きました。

[寺] サポート校はあくまでも「他の学校の卒業や、高校卒業程度認定試験の取得を目指している人のお手伝いするところ」なんです。なので基本的にはどこかの学校に在籍しつつ補助的に通う場所ということになります。フリースクールに通いながらサポート校に通ってる子もいますよ。
 
[く] フリースクールもそんなに知名度は高くないと思うんですが、それ以上にサポート校は知られていなさそうですね。というか、ボクも詳しくは知らなかったです。フリースクールの一種だと思っていました。
 
[寺] フリースクールが内包するというより、旧83条校の「各種学校」の中にインターナショナルスクールやサポート校などがあるって感じですかねえ…。並列の関係ですね。

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「ボクの彼女は発達障害」のくらげと寺島ヒロが再タッグ!発達障害あるあるネタをイラスト付きでお楽しみください!

妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。