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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第211回 「eスポーツで障害者を支援するってどういうこと!?ePARAにかける思いを聞いてみたよ!」ってお話

登場人物

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※今回はゲスト回につき無料公開です!

[く] こんばんは、くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] さて、今回は久々にゲストをお呼びしました!

[寺] わたくし、今日はもう本当に楽しみにしてまいりました!早速ご紹介しましょう。今回のゲストはePARAの加藤大貴さんです!わーわーパチパチ!!

[加] はじめまして、加藤大貴(かとうだいき)と申します!株式会社ePARA 代表取締役をしております!また、品川区社会福祉協議会で成年後見センターの職員、NPO市民後見支援協会の理事の三足のわらじを履いています。

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[く] よろしくお願いします。加藤さんは社名と同じ「ePARA」という障害者向けのeスポーツ大会を主催しており、今年は2020年5月31日(日)に「ePARA2020」がオンライン開催されるということです。私もプレイヤー兼レポーターとして参加することになっているんですね。そこで、直前となりますが、このイベントはなんなのか?みたいなことをぜひご紹介したいということで(笑)

[寺] え、そういう流れだったの?メッチャクチャ私的利用じゃないですか!(笑)

[く] すみません、実は関係者なんです。ePARAのサイトでゲームのプレイ記事も書かせていただいてます。だから、寺島さんのテンションが意外です。(笑)

[寺] 私はかなりガチ目のゲーマーなんですよ。eスポーツにも前から関心を持っていました。一時は子どもの進路にどうかと真面目に検討していたくらい。従来のスポーツと違い「密」になりつつスタジアムで観戦する必要もないですし、これから5G、6Gとくれば大躍進が期待できる分野じゃないですか。加藤さんはどのようなところからeスポーツに興味を持たれたのですか?

[加] 高校生の頃は学校をサボってバーチャファイターⅡとかの格闘ゲームのためにゲームセンターに通うくらいにゲームが好きだったので、eスポーツが盛り上がっているのは3年くらい前から認識してました。

[寺] ビジネスからではなく、ご自身が昔からゲーム好きだったのですね。くらげさんは世界的なプロゲーマー梅原大吾さんなどと同年代ですが、やはり格ゲーとかしてました?

[く] 私は「Civilization」シリーズや「信長の野望」シリーズ、「大戦略」シリーズなどを留年するほどやり込んでました。アクション系だとエースコンバット5やメタルギアソリッド3とかですかね。

[寺] 戦略物中心ですか。ミリオタがにじみ出てますね~(笑)それで、今回のゲーム大会ではどんなゲームをするんですか?

[く] ブロスタ」というアクションゲームです。コミカルで多彩な技能を持つキャラクターを動かして3:3でエメラルドを10個先取したり、10人のバトルロイヤルを勝ち抜いたりするゲームですね。具体的な内容についてはePARAのサイトでプレイ記事をご覧ください。

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[寺] オンラインで団体戦ですか。私はあんまり得意じゃない分野だわー(笑)ところで、加藤さんはなぜ「ePARA」を開催しようと思ったんですか?障害者とゲームってあまり関係がない、というか結びつきにくい分野ですよね。元々障害がそのゲームで使う能力に関係ない人は意識せずにゲームを遊んでいるでしょうし。障害上のなんらかの事情で、やりたいゲームに繋がれない障害者の人を、出来るように支援するとかいうのならストレートにわかる気がするのですが。

[加] 困っている高齢者や障害者の方を助けたい!という気持ちで裁判所書記官を辞職して成年後見活動などをはじめたんです。その中で障害者との接点が増えると、障害者でもゲームをプレイし、アニメを好む人がいることを知ったんです。「障害者も思ったよりも普通だな…?」とある意味ショックを受けました。ちょっと意気込みすぎていたかもしれませんが(笑)この新鮮な驚きを、福祉業界以外の人も巻き込んで共有するためにバリアフリーeスポーツ団体「ePARA」を立ち上げて、現在はeスポーツイベント・メディア運営をしています。

[寺] あれっ?バリアフリーということは、障害者の人を集めて一番の人を決めようというわけではないんですね?非障害者の方も一緒にゲームをするということ?

[加] その通りです。今回の「ブロスタ」でも障害者26名・健常者10名の参加を予定しています。今回は新型コロナウイルスのこともあり開催が危ぶまれましたが、「こんな時期だからこそ明るいニュースを一緒に出しましょう!」と説得しまわって開催にこぎつけました。その過程はこちらに書きました!

[寺] すごい!お疲れさまでした!

[く] 障害者自身としては「そりゃ普通にゲームくらいするよね?」なのでそこに新鮮な驚きがあることが驚きです(笑)ところで、ePARAのサイトを見ると「eスポーツを障害者の雇用につなげる」と書いていますが、これはどういう趣旨なんです?

[加] 障害者の就労には様々なハードルがあるのですが、「障害者」というだけで正当に能力が評価されない、というのがあります。でも、「eスポーツができる」ということは、「ルールを理解し」「インターネットに繋がることができる」「チャットツールでコミュニケーションできる」というスキルがあるということですよね。特にテレワークで必要な技能と重なるため、企業の採用担当者に、就労を希望する障害者のeスポーツの取り組みを見てもらい、能力を評価してもらって雇用につなげたいと考えています。

[寺] ゲームをプレイする姿を見せて、十分な能力があるとアピールして一般の就労につなげる、というのが目的なんですね。プロライセンスを取るような養成はしない方向ですか。

[加] ePARA自体ではプロライセンスを取れるプレイヤーを育てることは目的としていません。そのような希望がある人には、適切なコーチをつなぐ用意はあります。

[く] あくまでも、障害者の人間としての一面を見せるツールという捉え方なんですね。

[加] そうです!イベント自体も月一とか週一で開催して、障害のある人との交流の量をとにかく増やしたいです。ゲームが上手くない人も「このくらいのレベルの人が参加してるなら、手を出してみようかな」とeスポーツのきっかけとなったらよいな、と思います。部活みたいなイメージですね。

[寺] 部活というのは良いですね。2019年のePARAに「ぷよぷよ」で参加した車椅子YouTuberの寺田さんのYouTubeも拝見しました。将来的には世界と戦うという方向性ではなく、eスポーツを題材にYouTuberになって稼ぐとか、SNSでブランディングしていくことを目指す人も出てきそうですよね。eスポーツタレントであれば、別に勝てなくても良いわけですし。そういう意味でも、eスポーツには障害者の経済的自立への希望があると思っています。

[加] そうなんです! プロ選手より「ストリーマー」(動画共有サービスを通じてライブストリーミングの形式で動画コンテンツを配信している者)を育てたいです!

[寺] あ、やはりそうなりますよね!!さすがご自身もゲーム好きなだけのことはありますね!

[加] くらげさんストリーマー化計画はすでに動いていますよ!

[く] え、そういう話…!?

[寺] 知らなかったんだ(笑)実はわたしもゲーム実況が大好きで読み物でも一番好きなジャンルがRRPGリプレイなんですよ。

[加] 私は、お酒飲みながらストリーマーの配信を見るのが一番好きなんです。ゲーム配信のファンをむしろ増やしたいですね。ePARAのイベントレポートって、RPGリプレイの楽しみに近いです(笑)特にくらげさんのレポート最高です!

[く] あっ、はい…。がんばります…。

[寺] 素直に褒められることが少ないからキョドってる(笑)

[加] 実は来月から色覚多様性の女性とYouTubeチャンネルも運営もします!その彼女もストリーマーとして活躍していただきたいと目論んでいます(笑)

[寺] おおー、楽しみにしています!わたしも登録しますね!

[加] 今度eスポーツの大会の配信をするのと同じところで、ePARAの公式チャンネルとなります。ストリーマーを育てるのと同時に、WEBでの投げ銭文化も定着させたいですね!You Tubeはチャンネル登録者が1000人はいないと投げ銭機能を使えないので、まずはそこを目指します。


[寺] 発達障害はちょっとそういう意味では目立たないんですよね~(笑) eスポーツのパラじゃない部門で勝っている人も大体発達障害なんじゃないかという感じなので…。でも、eスポーツやストリーマーに興味を持っている発達障害の人は多いと思うので、今回noteで取り上げたきっかけで障害のある方の間でeスポーツが盛り上がっていくと良いな、と思います。また、親や支援者の方にも、こういう自己実現の道があるかもしれないよということを知っていただければなと。

[く] ちょっと双方の熱意におされて後半はすっかり私は沈黙ぎみですが(笑) そろそろ加藤さんが次の打ち合わせの時間となりましたので、このへんで。私は大会でいい見せ場を作るのと、面白いレポートを作ることに集中します。では、最後に加藤さんから一言頂いて締めたいと思います。

[加] チャンネル登録&高評価お願いします!!それと、ePARA2020の開催に先立ち、パネルディスカッション登壇者が共同宣言を行いましたので是非見てください!


[寺] YouTuberっぽい締めありがとうございました!イベントの成功を心よりお祈りしております!くらげさんもレポート頑張ってくださいね!

[く] がんばります!というわけでまた来週!お疲れさまでした!

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。