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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第413回 「今度新しくできる『障害者就労支援士(仮称)』ってどんな資格?これができると何が変わっていくのかな?」ってお話

登場人物

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[く] こんばんは。くらげです。
 
[寺] こんばんは。寺島です。
 
[く] 年明けからもうずいぶん経ちまして、成人式の3連休も終わりましたね。
 
[寺] 月日が経つのは早いものです。ぼーっとしてるとまた一年がすぐに終わってしまいますね。くらげさんは年明けいかがお過ごしでしたか?
 
[く] 外でのバイトが週5回くらいになりまして、そのバイトの開始が15時半から4時間から5時間程度なんですね。昼の12時ぐらいに起きて、軽く作業したり準備したりして14時30分ぐらいに出勤して、帰ってくるのが20時とか21時で、これから家事をして仕事をして軽く勉強してちょっと遊んだり読書したりして朝の4時か5時に寝て、というリズムができてきました。
 
[寺] 健康的だ(笑)
 
[く] 結構夜型に傾いてますがリズムとしては悪くないですね。生活費とかそういうのを考えるとこの辺を最低ラインに設定できるようにしたいところです。寺島さんは最近もやっぱり忙しいんですか?
 
[寺] 今週は仕事をしながら娘の大学関連の書類作りをしてました。今週末は共通テストなんですよね。娘には卒業テストもありましたし、それでずいぶんスケジュールが押してバタバタしています。
 
[く] もうそんな時期なんですね。大学受験を控えた子供がいる親御さんにとっては、この時期の天気だとかインフルエンザとかは本当に心配ですよね。
 
[寺] 息子の方も修士課程の卒業がかかった発表があるので、2人とも早々にインフルエンザの予防接種はしましたね。予防接種をしたからといって100%罹患しないというわけではないですが、できることはやっておかないと…。

[く] 息子さんももう大学院卒業ですか。息子さんの方は全日制の大学で障害学生として支援を受けていたんでしたよね。

[寺] そうですね、学部生として入学した大学でそのまま大学院に進みました。大学の合併などで組織再編などもありましたが、概ねシームレスに支援を受け続けることができましたよ。ちなみにまだ大学院の卒業ではないです。このあと博士課程がありますんで。

[く] まだ親業が終わりそうにないですね(笑) 娘さんの方は睡眠障害があって通信制の高校に行っていましたが、やはり通信の大学に進むんです?

[寺] 一応まだ一般校を受験する予定は残っているんですが、そうなると思います。娘は芸術系の進路を希望していたんですが、芸大美大は実習も多いですし、チームで一緒に何かを作るような授業もあるので、たとえ合格しても十分に通うことができないだろうということで。

[く] 通信だったら勉強する時間が何時になっても問題ないですからね。他の学生と一緒にいろいろ出来ないのは残念ですが。

[寺] 実習などが全部オンラインなのは、十分な学習機会となるか正直不安もありますね。今でもなかなか進学に関して迷うところもあります。発達障害のある大学生については、昨年ぐらいから急速に支援拡充が進んでいるところなので、あと一年ぐらい待ったら全日制でもいけるんじゃないかとか・・・。
 
[く] 確かに最近はだいぶ柔軟にサポートしてくれる大学も増えてきたと聞いています。一時期、障害学生支援の仕事をしていた身としても大変嬉しいです。
 
[寺] これからの時代を担う若者にはぜひ手厚い支援をと思いますね。氷河期世代も障害者もですが、支援で掘り起こせば社会的原資として活用できる部分がまだまだ埋まっているはずです。
 
[く] それなんですけど、ニュースを見ていたら、厚生労働省が障害者の雇用支援するための資格を新しく作るらしいんですね。

 [寺] ああ、はい。私もニュースで目にしました。興味はあるのですけど、ちょっと調べものには手が回ってなくて。くらげさんは詳しいんですか?
 
[く] ボクもニュースで見て、ちょっと調べてみたのですが、ネットにもあまり情報がないので厚生労働省が公開している検討委員会の資料を読んでいるところです。障害者就労支援士(仮称)という資格になるようなんですが、かなり細かいのでAIにまとめてもらいました(笑)

 [寺] ちゃんと厚労省のペーパーを見に行ったのはいいんですけど、AIにまとめてもらってって情報的には信頼できるんですか、それは(笑)
 
[く] 出してくれたデータを改めて読み直して整理したので多分大丈夫だとは思うんですが…。とりあえず確からしい主なところだけお伝えしますと、前提となる資格の設立目的としては、「障害者就労支援人材の認知向上、人材確保、処遇改善」があるようです。
 
[寺] 「障害者就労支援人材の認知向上」…? ああ、なるほど、障害のある子どもの療育分野だと医師や看護師、言語聴覚士や教育の分野で専門家がいますし、病態、疾患ということならもちろん病院や研究者がいますよね。でも障害者就労支援に関する研究はしても現場の専門資格ってなかったし、必要とも思われてなかったんだ…。まるまるニッチが空いていたんですねぇ。
 
[く] そうですね。厚労省の資料でも「福祉と就労の間を取り持つ」という言葉が出てきます。むしろ今まで完全に無視されてきたのか…と言う気持ちにもなるんですが。
 
[寺] 障害者が働くことに関してずっと国は後手後手に回っていたということなんでしょうね。ハローワークとかで障害のある人のサポートをするといっても、窓口の方が何か障害に関して詳しいイメージは全くないですしね。
 
[く] ハローワークの窓口でひどい対応をされた話はよく聞きますが、その逆は聞いた時がないです(笑)
 
[寺] 笑い事では無いからちゃんとした資格を作ろうという話になったのかもしれませんね。
 
[く] そうですね。資格を取った方の働き方としては、そのままハローワークだったり障害者就業・生活支援センターなどで職業訓練や職業紹介、就労のサポートなどを行うことを考えているようです。むしろこれまで何の資格がなくてもそういう仕事ができていたというのがちょっと驚きですけどね。
 
[寺] 確かに…困った人のお世話係を職に恵まれない人に押し付けてるみたいな部分があって、多くの人が見ないふりをしていた分野なのかもしれませんね。そういう仕事に従事する人の「身分」の置き場所を、国が積極的に設置してくれるようになると期待したいところです。ただ、職を求める側からすると、「この資格がないと障害者の就労支援施設が運営できない」という「業務独占」がないと魅力が今一つかなという気もします。 多分「名称独占」のみになるんですよね?

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。