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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第310回 「ADHDとASDはそもそも『生きる』ということ自体の認識が違うのかもしれないね!」ってお話

登場人物

過去記事マガジンも作ってます

https://note.com/kura_tera/n/n7062e7c06ea0

本文


[く] こんばんは。くらげです。

[寺] こんばんは。寺島です。

[く] 毎年毎年、梅雨は嫌だとは言っていますが、今年はまさかの6月中の梅雨明けでビビっております。

[寺] 短い梅雨でしたね。大阪はまだ梅雨明けとは聞いていませんが、まあこのお天気だと今日明日でしょうか。異常気象なのかもしれませんが、梅雨は苦手なので、私は毎年これぐらいでもいいなあ(笑)

[く] まぁ、水不足の懸念とかはありますが、ここ数日、雨がふらなくなってから体調が良いのも事実です(笑)しかし、それにしても暑いですけどね。天気が極端ですよ…。

[寺] そういえば、くらげさんはここしばらく、参議院議員に立候補した乙武さんの選挙のお手伝いをしているんですよね。外歩きは大変でしょう。

[く] 体力が蒸発するがごとくなくなっていきますね。先週は金曜~土曜にかけてポスター貼りをしてきましたけど、防暑・日焼け対策をしていってもかなり辛かったです。

[寺] ポスター貼りの担当なんですね。東京は掲示板の数も多いし人口密集地に設置されてるから、歩いて貼らないといけなくて大変ですよね。

[く] 昨日(26日)までに東京全体のポスター掲示板に乙武さんの選挙ポスターを貼ることが目標でしたが、ほぼボランティアの力で達成できたと聞いてます。ボクら頑張りました!

[寺] えー!それはすごい!選挙ポスターって、意外とどこの政党も全部は貼りきれないものなんですよ。頑張りましたね。

[く] 家を出る時はちょっと面倒なんですが、行くと支援者の皆さんの熱気がすごいんですよ。その中にいると、やったるぜ!という気分になりますね。で、張り切りすぎて後で使い物にならなくなるわけですが(笑)

[寺] まあ、自覚してるだけいいとしますが、くらげさんは一つのことに夢中になるとそれだけに熱中して、他のことがおろそかになりがちなので気をつけてくださいね。配分、配分ですよ!

[く] はい…。気をつけます…。倒れるといえば、外を歩いていると、救急車がバンバン走っているのを見ます。連日35度前後まで上がってますからね。熱中症になる人も少なくないのかなあと。

[寺] 東京は今、発電量が逼迫しているということで節電要請も出ていますよね。それでエアコンの使用を控えて倒れてしまう人もいるらしいですよ。健康には代えられないので、あまり無理をしないで欲しいのですが…。

[く] NHKでは「エアコンを適切に利用した上で節電しましょう」というずっと呼びかけておりますが、その「適切」がわからんのです(笑)

[寺] ああ、発達障害的には、そういうお気持ちをあらわした言葉って、どう対応したらいいもののか困りますよね。

[く] それに「いま自分が暑いのか、寒いのか」のセンサーが鈍い人も一定数います。どのくらいが適温なのか、自分ではわからなかったりもするので。

[寺] 発達障害がある人は、体質的にもうまく汗をかけなかったり、熱がこもりやすかったりと体温調整が苦手な人が少なくないですからね…。掛け声に合わせて節電のためにエアコンを切るようなことはしない方が良いと思いますよ。

[く] そうですね。妻のあおも汗をかけないタイプなので、無理に節電したら熱中症で倒れそうですし、暑くなるとてんかんが起きやすくなるので不安ですね。

[寺] あおさんの場合は、もう生命維持装置と思って使い続けていいと思いますよ。ASDがある人は真面目なところがあるから「ひとりひとりの努力で節電を」と言われると無理してでも協力しなきゃ!と思っちゃうんですけどねえ…。倒れたらもっと大変になることに思い至らないのですよねえ…。

[く] あおもですけど、ASDがある人って、人のために人知れず自分を差し出すようなことしますよね。陰徳積むというか。社会で評価されるには人知れずではダメだと思うんですが。

[寺] 社会性の持ち方が、ちょっと他の多数の人と違うんでしょうね。まあ、言ってますが、わたしも良く分かってません(笑)

[く] そういえば、先日ツイッターの話題に関連して、「ADHDは好奇心だけで人が倒れたら駆けつけることができる人が多いのでは」という話をしたんですね。そしたらADHDがあるという人から「自分もそうです!」というリプライが何件もあって(笑)

[寺] えー?「公徳心」じゃなくて「好奇心」なんですか?「刺激」に反応するんでしょうか?

[く] そうですね(笑)「助けなきゃいけない!」みたいな義務感とかじゃなくて、純粋に「どうなるんだろう?」みたいなワクワク感みたいなので動けるみたいな…。言葉にするとひどいな(笑)

[寺] いや、どんな金でも金は金という格言もありますし、駆けつけて命が助かるなら良いんじゃないでしょうか。応急処置ができる技能を学びましょう!

[く] 応急処置の研修は3回くらいはうけています。人工呼吸と心臓マッサージがうまいと褒められました(笑)

[寺] それはなによりです。でも、ASDもわりと人が倒れていたら自分から助けに行くことはあると思いますよ。公徳心からというのもありますが、生活範囲に分からないことがあると気になるので。

[く] 怖いから、ちゃんと自分で確認しに行く、ということとでしょうか?

[寺] そうですね。「わからないままにしておく」のが気持ち悪い。

[く] あおも意外ですけど、人が倒れているとわりと躊躇せずに駆けつける方です。元介護職だけあって人の介抱はうまいですね。あおはあまり人の目が気になるタイプではないので、人の目を気にして助けに行かない、という選択肢がないようで。

[寺] 人の目を気にして?その発想はなかった!(笑)ええ?なんですか、社会的評価がほしいのねとか思われると恥ずかしいからですか?

[く] ああ…そうですね。そういうことかもしれないです。ええかっこしいみたいに思われるとか、駆け付けても役に立たなかったら恥ずかしいとか、考えてしまうんじゃないでしょうか。

[寺] 役に立たなければ幸いですよ。「おっとボクの出番はないようだね、ごきげんよう」って、爽やかに去ればいいんじゃないですか?

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。