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TUMiKi

CONCEPT
人のふるまいによって、この積木は意味を授かる

一般的な待合空間や広場の家具は、一人掛けの椅子やベンチ・テーブルなどの家具が整然と同じ方向に並び、画一的な姿勢の状態で粛々と過ごせざるをえない窮屈な空間である。
そこで我々は、イスやテーブル、階段やベッドなど、その時々で「自由な使い方を発見できる」家具をつくりたいと考えた。訪れた人びとは、自由度の高い場を提供することで利用者それぞれが新しい物語や出来事を創り、人と人の関係を深めていくきっかけを育んでいく。


DESIGN METHOD
350mm角の積木で自由な使い方が発見できる家具

350mm角のスギ材を、ただひたすら積んでいく。 使い手はその起伏の中に、椅子やテーブル、ベンチ、ベッドなど様々な意味を見出していく。 木そのものが機能的手続きを飛び越えて「人の居る場所」にダイレクトにつながる。 これは新しい家具というよりも、新しい成り立ちであり、新しい存在である。 


人のふるまいを丁寧に観察するデザインプロセス
設計に際して、ひとりひとりの身体にとって居心地よさや自由さを与えるデザインを導くため、人体の基本的な運動動作“運動・動作・行為”の3つの側面から、初源的な人間の行為を丁寧に観察した。プロダクトと身体感覚の相互関係を捉え直す手法として極めて恣意的な動作を直接的に捉え、デザインプロセスに組み入れることにより、人間の動きから抽出した形状をデザインに展開することを可能にする。


FURNITURE DESIGN
たくさんの人びとが寄り添い合うきっかけをつくる

老若男女たくさんの人たちが、それぞれの場所を私的に専有できたり、身体を自由に振る舞うことで、たくさんの人が自然と寄り合う。いつのまにか同じふるまいを行い、同じところを見つめ、互いに励まし合いながら、近しい気持ちになっていくだろう。


Proposal : Independent Project
Category : Furniture design
Principal use : Waiting room
Status : Progress

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