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Dancing in Forest

OUTLINE
森に棲むように泊まり、身体感覚を回復する。
急速なテクノロジーの進化は社会を劇的に変え、私たち人間の存在意義や価値観をも変えようとしている。技術が進歩するほど、生活が便利になるほどに失われていく「人間らしさ」。そんな社会に対して我々は、普段使わない身体の感覚を徹底的に目覚めさせ、人間本来の野生的可能性を再び引き出す「森の棲(リトリート・ヴィラ)」を計画した。


CONCEPT
「覚醒×解放」による身体感覚の更新
「Dancing in forest」で過ごす時間は、身体に違和感のある状態を常に創り出し、普段都市生活では使うことのない身体感覚を回復する。心と身体と環境が「私」という存在の全体性であることに気づき、人間が人間らしく、この世界で生きることを肯定する手助けになるだろう。


ARCHITECTURE DESIGN
閉ざされた身体感覚を解放する 「積木のキャビン」
客室は300mm角材を積木した空間を構成した。木がまぎれもなく木である寸法、同時に身体に直接応答する寸法、それが「300mm角スギ材」であり、知覚情報に溢れた高次元立体空間が創出される。床だと感じたところが別の場所から見ると椅子であり天井であり壁である。床レベルは相対的であり、使い手はその起伏の中に様々な「ふるまい」を生み出していく。
Dancing in forestは、日常から遠く離れた世界でゆったりと過ごすひとときを届けてくれる。この森に訪れた人は、今日までいた世界を忘れ森の棲に身を置き、「自分らしさ」と向き合うだろう。


Proposal : Yamanashi Kosuge-village
Category : Business-development & Architecture design
Principal use : Resort Hotel
Status : Unbuild

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