暑いのは、植物だって苦手なの
少し涼しくなって来たでしょうかね?
酷暑過ぎて葉物野菜が収穫減で高値続きですが、お花も 暑い時期は花のサイズが小さくなったり、花弁が少なくなったり、花色が変わったりします。
人間と同じく植物だって、暑さはツラいんです。
お花のお仕事をしている人の中で、このことを理解していない方が意外と多いですね。
工業製品のように、いつでも同じ状態のものが手に入ると思い込んでいる…
それが、お客様や同業他社のスタッフさん達とトラブルを起こす原因のひとつになっています。
認識不足?勉強が足りないことを棚に上げて、「注文したのと違う」と言うのです。
季節によって変化する植物達。
流通している花材は、そもそも、生産地や作り手によっても個体差が激しいもの。
それが当たり前で、そこが面白いところだと理解している「プロ」の方々は臨機応変に植物達とうまく付き合って、お客様に感動を与えてご活躍です。
「プロのふりをした」方々は、理屈ばかり上手で…結果、お客様をガッカリさせています。残念です。
お客様のご意向の真意を汲み取れないのです。
品種指定の場合に状態が悪かったとしても、その品種に思い入れがあるなどの理由から どうしても揃えたいのか、その品種の形や色が好みなので 品種にこだわらずに形や色が近い 良質のものを希望しているのか。
ちょっと確認すれば良いだけのことです。
お花を見て綺麗とか可愛いと感じる心を持っているから、花卉業界で働いているのだと思うのです。
本来、植物を観察することも好きなはず。
優しい心を持ち、細やかな気遣いができる方々だと信じています。
日々の業務で殺伐としているのは、よく分かりますが…花に向けた優しい気持ちやお客様の喜んでくださる状況を思い浮かべて、ちょっとだけ気遣いをすれば トラブルも減って 皆で良い仕事ができるようになります。
そんなことを考えながら、…プロの皆様と交流させてもらって、私も日々勉強です。新しい品種が次々出て来ますので、名前と産地を覚えるのも追いついていないです。
それは、新しい出会いの連続でもあり楽しいことです。