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お花の組み合わせ
庭の花でアレンジメントを作ったり、生花やプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーでレッスンをしたり…ということを『趣味』として活動しています。暮らしの花研究家です。
お花の組み合わせを難しいと感じる方は多いようです。
お花を選ぶ時、第一印象で心惹かれる一本を決めます。それが メインになるお花です。メインのお花は ご自身だと思ってくださいね。
次は、引き立て役で存在感が感じられるお花を選びます。メインのお花の隣が似合うと思うお花です。
飾りたい場所や用意した花器により、本数や種類が変わりますが、メインも引き立て役も4本を避けるのがアレンジしやすいと思います。
続けて、サポート役のような存在の スプレー咲き(複数の枝分かれタイプの花)の花材があると形を整えやすくなります。
色についてですが、迷ってしまったらメインの花と同系色で選んでみるといいです。
お花には葉も付いていて花姿も様々ですので 絵の具の色合わせと違い、同系色でも単純な印象にはなりません。まだ花選びに慣れなくて…という方は 同系色の花達と葉物を手に取ってみてくださいね。
あとは、色のトーンを合わせると複数の色でもまとまります。
トーンとは色調のことで 明度と彩度の組み合わせの度合いです。
お花にも 鮮やかな色合い、くすんだ色合い、柔らかな淡い色合いがあります。元気が出るような明るいイメージにしたいですか? ニュアンスカラーで落ち着いたイメージにしたいですか? ふんわり優しいイメージにしたいですか?
ご自身の持つイメージと 選ぶお花から受けるイメージが合えば 思い通りのアレンジメントが作れます。
このアレンジは、葉物と枝物ばかりです。いかがでしょうか。
様々なグリーンがありますよね。グリーンも濃い緑色、明るい黄緑色、銅葉という暗いブロンズカラーやシルバー系の葉もあります。使い方によって、雰囲気を変えられるのが葉物や枝物などのグリーンです。近頃は、葉物が多めのデザインが増えてきたと感じます。
お花との出会いは 一期一会です。同じ産地のお花でも時期により風合いが異なります。旬だからといって 昨年と同じものが出回るとは限りません。
もう 同じお花に出会うことはないと思って、よく観察して一番美しい姿を捉えてあげてくださいね。そうして接していると このお花とこのお花を合わせたら素敵だな、この葉物や実ものと合わせてみよう…とイメージが湧いてくると思います。
お気に入りのフローリストさんやフラワーデザイナーさんのSNSを見て プロのお花の組み合わせを参考になさるのも近道ですね。