カメラさえあればSNSを通して誰でも一人でお金を稼げるこの時代に、フォトグラファーとして会社で働く意味なんてあるのだろうか。
夢は「世界平和」という人が苦手です。
その多くは与える側の考えで、暖かい場所に暮らし、今月の生活に困らない人のセリフだから。
でも本気でそれを目指し、何度も現場に足を運んで、明日も生きられないかもしれない人たちの思いを身をもって知り、この現実を何とか変えないといけないと思って「世界平和」と言って行動している人のことは、本当に心の底から尊敬します。
皆が皆、できることじゃない。
多くの人は、せめて自分と自分の身の回りにいる人たちだけを大切にして暮らしていけば良いと思っている。
でもフォトジャーナリズムの世界を少しだけ覗いてしまったからなのか、僕は自分だけの満足や、少数の人にだけ良いものを提供するのでは、何もできていないと感じるようになってしまった。
今はウェディングフォトやファミリーフォトといった、ある程度すでに出来上がった業界で写真の仕事をさせてもらっている。
でもいつか、写真なんて撮りたくても撮れない、その価値もわからない、そんな人もみんな、俺の写真、私の写真といって、誇らしげに自分や自分の大切な人の写真を持っている世の中を作りたい。
まだ皆さんには見えていないでしょう。ここにないから。
でも僕の頭の中には、そんな世界が少しずつ見えてきている。
アップルもソニーもトヨタも、40年とか80年とか、それくらいの時間をかけて今の姿になっている。
それくらいの長期戦です。
カメラさえあればSNSを通して誰でも一人でお金を稼げるこの時代に、フォトグラファーとして会社で働く意味なんてあるのだろうか。
もしあるとしたら、一人では到底叶えることのできない大きな夢を、同じ志を持つ仲間と実現させることなんだと思います。
Let's do it.
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