ドラマ「金田一少年の事件簿」第1シーズン(堂本剛Ver)【第6話”首無し村殺人事件”感想】隼人と環ちゃんのふたりが好きだった
原作単行本11,12巻に収録している「飛騨からくり屋敷殺人事件」がドラマ化して「首無し村殺人事件」となった今回の作品。今回も例に漏れず1時間枠のため原作から端折られた部分はあっても、ドラマとしては過不足もなく、変な改変もなく、屋敷や内外の様子も、キャスティングも、鎧など小道具もうまくできていて、雰囲気もとても良く仕上がってた。
はじめと美雪が半ば剣持警部に騙されたように首無し村に来たという違いはあっても、剣持警部の初恋相手、紫乃さんへの思いは終始うまく描かれていて特に問題なく話がすっと入ってきた。
ちょっと気になったのは、美雪が祭りの時に連れ去られてから助かるまでの場面。連れ去られ方やすぐにはじめが追いかけないのが不自然だった。それからはじめまでもが捕まって、生首を見せられて、気を失って…気付いたらふたりはすでに屋敷の中でいる、というのも急展開過ぎた。(原作では、はじめが命からがら逃げだして、美雪を背中にかついで屋敷に戻る途中で意識を失って、という過程が入る)
そして、話の大筋では特に必要ないと判断されたであろう、巽隼人と桐山環がいなかったこと。この話で唯一というぐらい好きな人たちだっただけに個人的にはとても残念だった。また、柊家の無念さを語る上で重みを増すはずの存在だった冬木先生。彼がいなかったことで柊家云々の話が薄味になってしまった感はある。
言いたいことはこれぐらいだろうか。ここ最近で見てきた回からすれば、ダントツでまとまってて、不自然も少なく、原作を知らないでドラマを見た人もすんなり話が入ってきたのではないだろうか。
第1シーズンもいよいよ後半戦。はじめと美雪、剣持警部の仲もいよいよ深まってきた(気がする)。同時にキャストもスタッフも慣れてきている気配も出てきている。しかも、5代目金田一も1週間後に控えている。今まで以上に期待して「金田一少年の事件簿」シリーズを見ていきたい。