アニメ「あの花」(略称)【感想】
ずーーーっと見たかった。
いや、正確には途中までは見ていたけど、なぜかそのまんまになっていたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」=「あの花」をやっと見終えた。
もちろん、最初から。そして劇場版も。
テレビシリーズと劇場版、どっちも大まかな内容は同じかと思ってて、どっちからでもいいやって思ってた。
だけど、テレビシリーズを見てからの劇場版の順番で見て良かった、と最初に書いておきます。
劇場版はテレビの総集編の要素も含んでるけど、後日談的な意味合いもあるので、その方がいいかな。
で、改めて最後まで見て思ったこと。
なんで途中まで見て放置してしまったのかと考えた。
特に理由なんかないかもしれない。
そこで思ったこと。ヒロインである「めんま」はもうこの世には存在しない。でも主人公の「じんたん」にはなぜか見えるようになってる。そんなとこから物語は始まる。
そうなると、幽霊(と言っていいのか曖昧な部分もあるが便宜上)でもある「めんま」はいつかは消えてしまう存在だろうことは、最後まで見なくても分かってしまう。
いわば初回にして最終回がなんとなく見えてしまっている状態。映画でもドラマでも、そんな設定の作品ではだいたいがそんな流れが多いように思う。
だから、先を見なくてもねえ?って思ったのかもしれない。実際にはその当時のじぶんに聞くしかないけど、最初のあたりでそう思った。
とはいえそのまま話を進めてみていった。1話、2話、3話…と。最初の方だけは何となくは覚えてる。でもあとはさっぱり覚えていやしない。見たとしてもきっと1,2話ぐらいだったのかもしれない(テレビシリーズは全11話)。
話の展開が読めそうでいて読めない。そう感じると、もう見るのが止まらなかった。前のように途中で見るのをやめることもなく、最後まで見ていった。その上、劇場版まで見てしまった。
うん、やっぱり見て良かった。
なるほど、今でもこの作品が好きな人がいるのもわかる。
確かに、展開としては最初思ったように「めんま」はやっぱり最後には消えてしまった。だけど、その過程がとても、とても良かった。
友情モノのようでありつつも、ラブストーリーのようでもあって。「友達以上、恋人未満」のような物語、と言えるかもしれない。
じぶんにはこんな仲間たちはいなかったから(友達はいたとしても)、彼らがうらやましくも思った。
だけど、「めんま」を失くしたことでそれぞれが悩んで苦しんで10年を過ごしたんだと思うと、手放しでそうも思っていられなくなった。
それでも、やっぱり彼らのような仲間がいたらな、と最後には思った。
それでも、「めんま」は幸せ者だったんじゃないかなとも思った。
そういうこととは別に、最後まで見て思ったことは「超平和バスターズ」の子供時代をもっと見たかったな、と。劇場版でそのあたりが多少なりとも補完されていて、それはとても嬉しかったけど、まだまだ足りない。
めんまの孤独だったころとか、じんたんやあなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽのエピソードをもっと知りたかった。めんまを失うまでの頃はもちろん、じんたんが幽霊めんまに再会するまでの彼らのことも。
そうしたら、もっともっと彼らのこと大好きになるのになって思った。
そして、もっともっとラストで彼らに共感できたかもなって。
そこが少しだけ残念。
小説とかが原作ならそのあたり補完できそうだけど、これはアニメから始まった物語だから、いわばアニメが原作なのでそれもできなそう。(小説自体は存在するようだ)
そういうとこが気にはなるけど、作品としては本当に大好き。めんまに会えて良かった。超平和バスターズのみんなに会えて良かった。
そんな仲間たちはじぶんにはいないけど、今からでも出会えるかなと望みを持ちつつ、感想を終えたいと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。