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ドラマ「金田一少年の事件簿」(道枝駿佑Ver) 【第2,3話”聖恋島殺人事件”感想】歴代の中でもハイクオリティな作品かもしれない
原作単行本「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」に収録
の「聖恋島殺人事件」。1話は1時間半の拡大版、今回は2話構成。基本的にはこの長さが「金田一」には合ってるので、短編のドラマ化でない限り今までのように無理やり詰め込むことのないままいってほしいと願うばかり。
それはそれとして、
今回も「金田一」定番、”島”が舞台
だ。そしてすぐには帰れない状況で事件が起こることもまた定番。さらにレギュラーメンバー以外は誰が犯人でもおかしくないぐらい怪しい人物ばかり。そして、医者として許されざる行為をしてしまった人たちが今回の犯人のターゲットなのも「金田一」では今まででもよくあったパターンだ。
その上で今回は特攻の話が加わった。詳しい話はドラマ本編に任せるが、定番に定番を重ねつつも、毎回様々なバリエーション(シチュエーションなり人間関係なり)を加えた上で作品を作り上げている。だから「金田一」は飽きさせないし、どの話も面白く感じるのだろう。この話は原作自体まだ読んではいないが、やはりなるほど面白くて、見応えがあった。
はじめと美雪のほどよく微妙な関係+佐木の立ち位置
そして犯人の語りはやはり切なくやきれないものだったし、犯人が最後にはじめに言い放ったセリフはハッとさせられた。(それが今後の話の伏線になったらスゴイが、さすがにないだろう)
原作が面白いだろうことは前提としてあるにせよ(もしかしたらドラマのが面白かったということはありうるが)、それをドラマ単体としても申し分なく面白いものに仕上げてきてることには驚きしかない。歴代のドラマ版「金田一」の中でもとてもクオリティが高い作品になっているように思う。2代目を並行して見てたせいもあるかもしれないが、5代目は映像もクオリティが高い上に、ちゃんと原作のキャラ設定に近づけてあって今のところ申し分がない。
こうして3話まで見ている時点では、
5代目「金田一」を諸手を上げて絶賛しているように思われるかもしれない。だが、回によって当たり外れがあるのもドラマ「金田一」の定番だ。(原作全部は読み切れてはいないものの、少なくとも原作で大きく当たり外れを感じたことはない)大きなワクワクとわずかばかりの不安を抱きながら、次の話も楽しんでいきたい。(ちなみに次も読んでない話だ。ぶっちゃけ新しめの話はほとんど読んでなく、最近になって読み始めてるのはここだけの話‥)
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