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アニメ「ひぐらしのなく頃に業」【”綿騙し編”感想】園崎姉妹、どっちがどっち問題、再浮上
「鬼騙し編」に次いでの「綿騙し編」。今回は当然「綿流し編」の似て非なる世界のお話。
今度は何が同じで、何が違うんだろうって半ばワクワクして見ていたのを思い出す。 裏側(「綿明し編」)見てしまっている今のじぶんとしてはなかなかに複雑だ。それでも魅音は本当に圭一が好きなんだなと言うことは分かる。
その一方で、そんな魅音が「鬼騙し」だと圭一をレナにくっつけようとしてるのには違和感がある(業以前や原作にはそんな魅音は見られなかったハズ)。カケラが違うと圭一への思いもこうまで変わってしまうのだろうか。それとも他の誰かの思いが強くなってしまったからなのか。
それはともかくとしても、「綿騙し編」も「綿流し編」と負けず劣らず、園崎姉妹、どっちがどっち問題はついてまわる。
圭一がもらった可愛い人形を誰に渡すか、のシーンではさすがに詩音だと考えにくい。してやったりの顔で梨花が圭一に助言をしたあと、見事圭一が魅音に人形を渡してかなりうろたえってしまうのはどうみても魅音のそれだろう。(詩音がここまで魅音になりきるとは思えない。”おじさんには似合わないよ”ぐらいは言うかもしれないにしても)
問題はそのあとからだ。エンジェルモートの制服姿の子。弁当を作って圭一の家まで渡しに来た子。バイクを倒して不良たちに絡まれたのを助け、大石警部をにらんでいた子(その後はエンジェルモートで圭一にお礼のデザート)。エンジェルモートのモニターに誘った子(電話)、モニターに来た圭一をエンジェルモートで出迎えた子。コメントでも魅音?詩音?って言うコメントが流れていたが、よーく見てればわかるようになっている。(目つきという声もあるがそれ以外でも)
だが、さすがに綿流しのお祭りのあとからはグッと難易度が上がる。梨花を探して、園崎家に招いた子は「綿流し編」「目明し編」のように詩音なのかどうなのか。なんとなく魅音のような気はしたものの、核心が持ちづらかった。魅音が今までに発症しなかったことも判断を鈍らせてくるからだ。
でも、事象や犯行の考察だけでなく、こうした双子のどっちがどっちというのを考えるのも園崎姉妹ならではで実におもしろかった。いまだにどのシーンを取っても「こっちは魅音だ!(または詩音)」ときっぱり断言できるほどにはなれそうもないが、それが楽しいのだ。
さて、圭一(とどこに行ったのかわからないレナ)以外が亡くなった状態で話が終わる。またしてもわけがわからない。怪我はしたものの、圭一がぶつかっただけで壊れてしまった園崎家の地下室の扉もわけがわからない。この謎は解けるのかどうなのか、といったところで「祟騙し編」へと続く。
・・・のだが、「卒」まで見終っても解けない謎が多いのが「業」「卒」でもある。もっとしっかり伏線を回収してほしかった(回収されなかった「それ」はそもそも伏線ではないかもしれないが)、とのちにこれほどまで残念がるとは、放送当時には思ってはいなかった・・・。
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