動画「覆面ビリオネア Ep7」【感想】誰よりも痛みに耐える
準備段階でもトラブル続き。肉も凍ってガチガチ、水も電気もまだきていない。先行き不安な状態で、フェスティバル当日を迎える。
当日には助っ人を呼んでいた。一度面接をしていたアシュリーだ。
彼女は現場を見て、
「手を洗わなきゃダメだよ。熱いお湯もないし、汚染が心配。とにかくやばい」
とズバリ。食品を扱うので衛生管理は徹底する必要があったが、ほとんど何もしていなかったのだ。確かにやばい。
案の定、検察官のチェックが入り、バッサリ。それまでの間に手をつけていた食材は全て廃棄になった。
「黙って耳を傾けろ。
耳をかっぽじってプロの言葉を聞くんです。
その言葉は成功するための助言になるんですからね」
監査のチェックも合格し、スタートが出遅れたもののついに第1号のお客さんがやって来る。そして、次々と来客。なかなか好評のようだ。そうして、1日目は終わる。
2日目。前日の遅れを取り戻そうとしたが、ブリスケット(牛の肩バラ肉)が完売。売れるチャンスを逃してしまった。
「リーダーは積極的であるべきです。
彼女(クリスティーヌ)は在庫管理が自分の責任と自覚するべきです」
食材管理全般を任せたクリスティーヌに厳しい目を向けるグレン。売上は良かったが、
先行きが不安になる2日目だった。
3日目、予感は的中。ブリスケットが昼過ぎにもう完売。さらにブルドポーク(煮込んだ豚肉を細かく裂いてソースで味付けしたもの)も。
クリスティーヌに問いただしても言い訳ばかり。
「リーダーが強くならないとダメだ。
どんな仕事も逃げて行ってしまう」
さすがのグレンの怒りも沸騰寸前だ。傍から見ててもクリスティーヌに何か言いたくなる。現場のグレンなら尚更かもしれない。
またこの日はコンテスト用の料理も提出しなきゃいけなかった。クリスティーヌに任せる余裕はなかったので、マイクに任せてなんとか期限ギリギリで提出。こっちもヒヤヒヤした場面だった。
さらにヒヤヒヤする場面は続く。
「熱に耐えられないなら厨房を出ろ。
商品が足りなくなるのはまだ理解できます。
それ以上に気がかりなのは、その態度です」
グレンに全く同意。余裕がないのは分かるが、まわりに、さらにお客さんにまで当たり散らしてるクリスティーヌは全然いただけなかった。
どんなお店でも、イライラしている店員はもちろん、他のスタッフに当たり散らしてる店員を見ると二度と行きたくなくなってしまう。きっとここでもそうだっただろう。
結局は完売した食材はほかのトレーラーからグレンが譲ってもらって何とか凌いだ。
「ライバルとの関係で大切にしている事を実行に移した。商売敵を仲間にする」
なかなか出来ないことかもしれない。思いついたとしても、実行に移すのは更に難しい気ことのように思う。さすがのグレンだった。
そんなグレンもクリスティーヌの態度には我慢ならずについに言い合いになってしまう。そして、彼女はついにテントから出て行く事態に。その様子を見かねて、ほかの仲間が間を取り持って、なんとか彼女は思い留まった。
改めてグレンとクリスティーヌはちゃんと話をすることになり、やがて和解。そして、在庫管理はほかのスタッフに任せることにした。
覆面ビリオネアを見ていて、ここまでハラハラする場面は今までなかった。やっぱり人間関係はビジネスの肝のひとつだと感じた。今回はまわりの仲間に拍手を送りたい。こんな仲間たちのいる職場なら働きたい……。
「問題が発生しても必ずしも戦う必要はありません。私は対応を誤りました。仲間のストレスが頂点に達していたのに、火に油を注いでしまった」
とグレン。グレンも聖人君子ではもちろんない。だが、過ちを認めたらすぐに正そうとする姿は見習いたい。
そして4日目、フェスティバル最終日を迎える。さらにコンテストの結果が出る日でもある。我らがアンダードッグの運命はいかに?!
ということで、フェスティバルの結果は実際に動画を見ていただくことにして、この動画の最後にグレンが残している言葉で締めくくりたい。(覆面ビリオネアチャレンジ自体はまだ続く)
「誰よりも痛みに耐えよ、です
私が成功できたのは、辛い時も努力を怠らなかったからです。
ライバルよりも多くの痛みを耐えました」