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備忘録「OTO Cultivation program 2024」
どうも、個人のnoteを更新するのは久々の橋本です。
今回と次回は9.10月の本番についての備忘録となります。
2ヶ月で役者2本制作1本、結果的におおよそ社会人とは思えないスケジュールになりました。正直言って詰め込み過ぎたという反省は残ります。 ただ、その参加を通して知り合えた人、役者・制作として学べたこともあって、これからに繋がるものもあります。
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まずは9月、ノコサレタ熱を1週間で作企画。増山さんの元、身体表現の世界と向き合えた時間でした。
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そもそも私が演劇を始めた際、大学にあった2つの劇団からはちの巣座を選んだ理由の中に「身体表現に自信がなかったから」という点はありました。それ以降、特に役者としては、会話劇というフィールドをメインにしてきました。感情表現はともかく、ダンスや殺陣は関西時代、新人公演のガンアクション位しかやった覚えが無いです。
ただ、岡山に来てからは身体表現とも向き合う機会が増えました。アイのセンタクキでは演出の伊藤君からダンスを通して身体表現の楽しさを教わった気がします。
そして今回、コンテンポラリーダンス等で活躍されている増山さんの演出を受けて、また共演者、特に実質相手役だった村田麻美さんからは様々なことを学べた気がします。
印象的だったのは「情報を削ること」による成功体験を得たことでした。
実は稽古期間中に、私の台詞が大幅にカットされたことがありました。普段なら台詞を削られるということは役者にとっては凄く悔しいことですし、今回も最初はそうでした。
しかし、実際カットしてやってみると自然とスッキリしたというか、恐らく情報整理がされて、凄くやりやすくなりました。改めて演劇において身体表現が持つ情報量と言葉が持つ情報量のバランスを考えさせられる出来事でした。他にも身体表現をメインにされている方がどういう考え方をされるのかなど、演劇の型に囚われない考えを知る良い経験となりました。
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また、今回は他の班の人達との交流も印象的でした。特に印象的だったのはエスケープゴートの3人と小林桜さん。
やはり大学で演劇を学んでいるということもあり、同じ大学生でありながら、僕らが通ってきた「学生演劇」とはまた違った雰囲気で。どこまでもストイックで、どこまでも真っ直ぐで。将来、どうなっていくのかが楽しみな若手だなと思いましたし、また一緒にできたら素敵だなって思っています。
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続いて蔭涼寺でのリーディングパフォーマンス。
一年前、蔭涼寺で漂う海馬を観てから関わりたいと思っていたOTO、自分が思っていたよりも早く制作として関わることになり、びっくりしたというのが正直な感想です。同じ空間で上演したにも関わらず、桐子さんが演出された漂う海馬は全く違う世界が作り上げられていて、不思議な感覚でした。
アフタートークでも作品を観た側の観点から演出、役者にインタビュー形式で自分のなかでの答え合わせができたのも楽しかったです。
制作としての参加なので、あまり踏み入った話はできませんが、これも経験かなと思います。
さて、次回は福山の話になります。