はっぴぃのセンタク記3 作演出家伊藤圭祐① 演技とは?
皆さんどうも、こんにちは
はっぴぃのセンタク記、3回目の今回はアイのセンタクキの作演出家伊藤圭祐君の演技論に関して、オーディションや初回稽古の感想も交えて書いていきたいと思います。
突然ですが、「演技」の正解ってなんでしょうか。これに関しては人それぞれあると思います。私自身は大学生時代に同期と話してた「観客に違和感を持たせない(=観客を冷めさせない)演技」というのを一つ指標に考えています。また、過去の出演作の中でも何回かいわゆるゾーンに入る経験をしたことがあり、過去の成功体験として自然とそこを目標にする様になっていました。
では、この話を演劇初心者にイメージしてもらうにはどうすればよいでしょうか?意外とこの答えを納得する様に伝えるのは難しいと思います。
さて、この答えをあっさり出してくれたのはアイのセンタクキ初回稽古、即ち伊藤君の演劇理論でした。彼の理論はまず、1の状態(頭の中で何かを考えている状態)、3の状態(何かしようと意識している状態)を踏まえ、「2の状態」でなるべくいることを目標としています。2の状態になるためのワークショップをした際、私が思い出したのは5年前、はちの巣座「トロワグロ」の舞台上に居た時の感覚でした。人生で一二を争うくらい会心の出来だった芝居の感覚を初回稽古で疑似体験できたのですから、物凄い衝撃でした。
伊藤君の演劇理論のベースにあるのはインプロの方のワークショップの様です。彼自身、割と身体表現の要素に重きを置いています。一方私ははちの巣座時代から会話劇という言葉に重きを置く界隈を中心に活動してきました。
この様に異なる系統で芝居を作っていた2人ですが、アイのセンタクキのオーディション後に話した際、「周りからの刺激を『受けて』それに『返す』形の芝居を目指している」という点が共通してるのに気が付きました。芝居に対するアプローチは違えど、行き着く目標が同じというのは非常に興味深い話でした。
以上のことや稽古場での経験から、「2の状態」とは、「体全体を自然と『感じること』に集中させて、それに正しいリアクションを返せる状態」だと個人的には考えています。実際は感覚的なところもあるので、完全に言語化できているかは分からないですが、目指す場所が見えた気がするので、まずはこの考えをベースにアイのセンタクキの稽古頑張ろうと思います。
次回に関してはまだ未定です。と言ってもネタ切れとかではなく、いくつかある選択肢から決まってない感じです。伊藤君の脚本の話を書くか、地域毎の宣伝方法の違いを書くか、天神幕劇という団体について書くか、はたまた個人的なキャラ造形の方法を書くか。なんか書いて欲しい内容があれば言ってください。
ではまた。