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備忘録「優しいティンカーベルの作り方/悲しいシンデレラの殺し方」

さて、怒涛の2ヶ月備忘録福山編です。


まず一言、

楽しかった。

この一言に尽きる公演でした。もちろん大変なことも沢山ありました。本番一ヶ月前合流、福山との往復、体調管理etc…でもそれらと天秤にかけても楽しかったが勝る、それはこばさんと悲デレも含めた共演者の皆様のおかげだと思っています。一ヶ月前という半端な時期の合流だったにも関わらず、自分のことを受け入れてくれて、舞台上でも様々助けていただいたことには、只々感謝しかありません。


共演者の皆さんも本当に魅力的でした。特に夏井さんとナオモトさんは大ベテランの胸を借りるつもりで全力でぶつかっていきました。岡山で役者復帰してからの環境的には、割と自分より演劇歴も短く年齢も若いメンバーとやることが多く、どちらかというと引っ張ったり教えたりする立場になることが多くなりつつあった中で、今回は久々に若手としてぶつかっていけた環境でした。
そして気付いたのは、やっぱり役者としてまだまだだなっていうことでした。演劇を始めて8年、岡山に来てからは大学生向けにワークショップをしたこともあり、どこか自分ができる気になっていた、調子にのっていた部分はあったなという悔しさも感じています。確かに一ヶ月前合流という言い訳はできるかもしれないです。共演者の皆さんからも「よく頑張った」という声は沢山もらいました。でも、役者としては特にお客様に対してそんな言い訳関係無いですし、それを感じさせない位の凄い演技をしたかったという気持ちはありました。頑張ったじゃなくて凄かったと言われたかったなって。
でも同時に可能性も見えました。まだまだ役者として上手くなれること、上手くなりたいって自分がいること、演劇に対して必死になれる自分が眠っていたことに気付かされました。今回の公演で共演者に言われた言葉で多かったのは「橋本さんなら大丈夫だと思います」でした。後輩のこたとかならまだしもベテラン勢からこの言葉をいただいた時は正直どうしてだろうと思っていました。 

終演後夏井さんからいただいたコメントを読んでいて、ちょっと分かった気がします。
僕はただ、皆さんに追いつきたかった、迷惑をかけたくなかったから必死に食らいつくつもりで稽古に参加して、ベストは尽くしているつもりでした。
その必死さが熱意としてプラスに伝わっていたのなら、頑張った甲斐はあったのかなって思います。
そして、こばさん。今まで自分が携わってきた演出家さんの中では一番センスと愛を感じる演出家さんでした。役者としてまたやりたい、演出をつけていただきたいって気持ちと制作として、こばさんなら面白い作品を作ってくださるという信頼の元、こばさんの作品の面白さを発信していきたいって言う気持ちがあります。
他にも、夏井さんや猫八さん、弘田さんやナオモトさんなどなど、今回参加された皆さんと一緒にまた演劇を作っていけたらなって思っています。
自分の中でいつのまにか燻っていた楽しく、且つ凄い演劇をやりたいという気持ち。大学の演劇サークル時代に只々自分達で面白いものを作りたいともがいた青春の中にあった熱い気持ちを、福山の皆さんのおかげで取り戻せた(或いは自覚し直せた)と思っています。だからこそ、福山でもやりたい。欲張りな橋本はそう思いました。
ということで、これから私橋本舜祐は、活動拠点を「岡山・福山」にしていきたいと考えています。
あくまで決意表明なので、予定は未定です。いつかはお互いの交流にも一役買いたいなって思っていたり。
とりあえずこの2ヶ月は頑張り過ぎて、色々支障が出た部分もあるので、暫くはノンビリマイペースにしようと思っています。
演劇以外の趣味に没頭する時間も欲しいですしね。
それではまた、岡山または福山でお会いしましょう。

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