そして雨池からパワーをもらった | 北八ヶ岳③
双子池ヒュッテを朝5時に出発。
林道を歩いて、雨池へと向かう。
蓼科山の急登では、後ろからどんどん話しかけてくる息子に「お願いだから話しかけないで!!」(こっちはそんな余裕ないんだから💦)
なんて言ってたけど
双子池ヒュッテからは話しながら林道を歩いた。深夜の鹿の鳴き声や子どもの頃登った山のこと、仕事のこと、これからのことなどいろいろ。
年に一度の一緒の登山は貴重な時間なのかもしれない。
林道から登山道に入り高度をあげていく。
笹が茂る緩やかな道を進んでいくと雨池が現れた。
思っていたよりずっと大きな池。
山の上にこんな大きな池があるなんて!
静かに水を湛えている。
水辺にはゴロゴロと岩石が転がっている。
朝 7時。
他に登山者は誰もいない。
「わー、何て素晴らしいんだろう !!」
こんな大自然のなかに身を置くことの幸せ。
「そんなに気に入ったんなら、今度は池のほとりでコーヒーでも淹れてゆっくりしたら?」と息子。
「それ ! すごくいいね !! 山頂に登るだけが登山じゃないものね。」
水辺好きの私としてはやってみたかったんだ。
山頂を目指さず、水辺をめざす。
そこで好きなだけ時間を過ごす。
秋にまた一人でやってくるのもいいな。
そして、また双子池ヒュッテに泊まろう。
雨池をあとにして縞枯山、茶臼山へと向かう。
今回のルートの最後の登りをがんばる。
稜線はガスがかかって展望は望めなかったが、苔むした水分たっぷりの北八ヶ岳の魅力を味わうことができた。
そして、無事に麦草峠へと下山。
来年もまた元気でどこかの山に一緒に登れるよう、鍛えておかなければね。
「老いたな、母上」と言われないように。