No.338/飲み会の人集めから学ぶ
2024.12.03
こんにちは、くのてつです。
今年還暦を迎えた大先輩との話です。
先輩はバリバリの経営者で、リアル、オンライン問わず様々な仕事をなさっています。
先輩の真骨頂とも言えるのは「コミュニティ運営」で、人を集める能力が優れています。
そんな先輩はよく同窓会など、旧友との集まりの幹事を任せられることが多いそうで、ここでも抜群の参加率をを叩き出しているようです。
確かにこの人が幹事をやると人が集まるという人が身近にもいますが、その人の人間性が為すものなのだと思っていました。
もちろん人間性も大切なのですが、同じくらい「主体性」から生み出されるスキルが関与しているんだな・・・と気づきました。
集めてから集める
集客の基本のキとも言えます「集めてから集める」手法。
仕事柄、こういう戦略を当たり前のように立てているせいか、普段から自然とやっているのだそうです。
これは実に理に適っていると思いました。
よくあるのは、一斉配信してしまうやつですよね。
ある程度飲み会の概要を決めて、対象になる人に参加可否を募る。
最近はLINEでも出欠席取れますし、調整さんという無料で使えるサービスもありますし便利ですよね。
が、ここに罠がある訳です。
完全なるプロダクトアウト
ここで参加者を募る側のことを考えてみましょう。
店はここでいいかな・・・。
時間はこのタイミングでいいかな・・・。
もちろん近いしい人に相談はするでしょうが、ある程度幹事が段取りしますよね。
この段取りができた段階で一斉配信、集まれーとやる。
が、ここに罠があるような気がします。
こういうケースって参加する人をカスタマーと捉えた場合、「声を聞く」ということができる訳ですね。
たかだか飲み会でそんなことまでやってられるか、という声が聞こえてきそうですが、どこまで手間を惜しまず動けるかは重要ですよね。
このプロセスをカットしているから「みんな集めれ」が「この商品いいから買って」という売り方になってしまう、ということかと思います。
レスポンスを期待しない
仕事をバリバリやっていて、成果を出している方は共通して「レスポンス」が早いですね。
もっと言えば経営者の方はさらにその角度が高いように思います。
一方で大半の人がこのレスポンスを意識していない。
「みんな参加するのかな・・・」
「誰も反応していないから少し待ってみよう・・・」
とか思う訳です。
つまり、完全なる従属(=会社員)マインド、主体性を持っていないことがほとんどです。
自分の経験からもこれは例外なくそうなるなと思います。
1週間以内に1ヶ月先のこの飲み会の出欠席を入れてと言って、納期に間に合わない、リマインド入れないといけない・・・どういうこと?って話ですよね。
仕事では絶対あり得ない訳で、こう考えると戦略も見えてきます。
日常の些細なことにチャンスがある
飲み会に限らずですが、人を集める」ことは日常の様々な場面で必要になります。
大抵の人がこの役回りを避けたがりますが、ここにはスキル、経験を考えても非常に大きなメリットがあると思います。
ビジネスにも通ずるし、プライベートな人間関係を豊かにする、そんな力をつけることができます。
人が一人では絶対にできないのは「繋がり」を作ることであり、まさに今の時代、これからの時代のキーになることです。
「繋がり」を待つのではなく、自分から「作れる」側に立つことが自分やその周りにいる大切な人を幸せにしていくことができる。
日常の些細なことに、自分を高めるためのチャンスがあるものだなと感じた次第です。