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No.368/競技スポーツのもたらす「いいこと」を考える

2025.01.02

こんにちは、くのてつです。

正月と言えばスポーツ。

この時期は様々なスポーツが目白押し。

その中でも1/2と言えば、箱根駅伝往路でしょうね。

幼少期は箱根駅伝に憧れ、自宅の周りをぐるぐる走っていた記憶があります。

つい朝から昼過ぎまではチャンネルを箱根駅伝に合わせてしまうんですよね。

高校サッカー、ラグビー、バスケなど含め、学生スポーツに夢中になるのは日本人の血なのかも知れません。

今、自分はこのスポーツとの向き合い方について考える機会が多くなっています。

それは「勝つこと」を目標にした勝利至上主義的な捉え方と、「人格形成」を目指す教育的な捉え方をいかに両立させていくか、という観点です。

この数年で、この観点で発信されている情報に触れる機会が増えていて、特に勝利至上主義への問題提起がなされるようになった印象があります。

体育会系ど真ん中で、勝利至上主義を経験してきた自分にとっては良し悪しと感じています。

ただ一方的に批判されるものではないと思いますが、逆に称えられるようなものでもありません。

つまり、二項対立的に良し悪しを決めるものではないということです。

これは見え方、捉え方によって軸が変わる訳ですから当然なのですが、これを感覚的に捉えてしまっていては不十分だと思います。

ある程度自分の中で定義を設けて、正しい方向で考えていく必要があるのではないでしょうか。

例えば、こんな具合です。

勝利至上主義の良さ

あくまでも私見ですが、自分がこの世界を過ごして感じるのは「白黒つけられる、評価されることを体感できる」という点です。

これは「良くない」側として見られることが多いと思いますが、自分はこれが「良かった」と考えています。

「勝ち」か「負け」でした評価されない、どれだけプロセスが良くても結果が全て。

どれだけ努力しようが報われないこともたくさんある。

指導者がこれをどう捉えるか、という点で良くも悪くもなるのですが、これだけの「競争社会」を疑似体験できるのは、競技スポーツの大きなメリットだと思います。

この環境を「良い」方向へ導けない大人が多いので、デメリットのように見られているのでしょう。

人格形成の良さ

学校、教室での生活の中では学べないことが競技スポーツの中ではたくさんあります。

つまり、「人格形成に繋がる学ぶ機会」の宝庫ということです。

特に重要な観点が「スポーツマンシップ」だと考えています。

仲間への敬意、相手への敬意、審判への敬意、観客への敬意など、自分の感情を思うがままに出すことは良しとされません。

「勝ち負け」がハッキリする訳ですから、基本的には誰もがWINNERとLOOSERになる可能性を秘めている訳です。

どちらになったとしても「GOOD WINNER」であれるのか、「GOOD LOOSER」であれるのか、そこに「人格形成」に繋がる「最強の機会」があると思います。

いい大人でされ、負けて不貞腐れるようなシーンがある訳です。

相手への敬意を忘れ、感情的になった自分を律することができない。

そんな自分と向き合う機会ほど、自身を高めてくれる最高の学びの場ではないでしょうか。

自分の定義はこれ

現時点で、自分は競技スポーツをこのようにポジティブな捉え方をしています。

スポーツマンシップを通じて人格形成と競争社会の縮図を体感できる最高の環境がある

そしてこれには絶対に欠かせないものが1つあります。

それは「この定義を本質的に理解できるコーチ」の存在です。

この条件が整った時に、そこにいるプレイヤーは競技でも、そこを離れた環境においても幸せを手にすることができると思います。

今後はこの観点が正しい方向性であることを証明できるように、競技スポーツの現場も増やしていこうと考えています。

人と環境が揃ったことで生まれる相乗効果を定量的に理解してもらえるような仕組みにチャレンジしてみます!



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