経営者・フリーランスこそ、年間何日休むかをあらかじめ決めておく。
台風が直撃する直前の自宅最寄のスタバにて。今日も今日とて来てしまった。
世の中はお盆ですが、いかがお過ごしでしょうか?会社勤めの方は会社のこと仕事のことを忘れられる数少ないチャンスなのでは。思いっきり満喫してください。「会社のこと仕事のことを忘れる」というのがコーチング的にはものすごく大事。
自営業、フリーランス、まだ組織ができあがってない経営者の方は「周りが休んでいる時こそ働くのだ!」「出し抜くのだ!」っていう声に従ってめちゃくちゃ仕事しているかも知れませんね。それもまた一つのやり方。それもまた人生。よきことだと思います。
私はというと、世間が休みの時は働かなくなりました。以前は、それこそ数年前までは「休みのときこそ働き、物事を前に進める自分」が好きで、しかも「世間が休みの時はどこいっても混むし、値段も高くなるし、いいことない。経済合理的に考えてもスタバこもって仕事すべきである」とか言って、自分でもやってましたね。まあ、それは正しい理屈でもあると思います。今も。
でもやらなくなりました。なぜかというと、端的にそれだと働いてばかりになるから。働いて、目の前のことばかりに集中していると、自分が見えなくなるからです。
コーチとして、私がクライアントに良く問うのが「それって本当にやりたいことですか?」「周りに合わせてませんか?」「そもそもその作業ってなんのためにやってるんでしたっけ?」ということです。目的は?ということですね。
人間、目の前のこと。そして人に言われたこと、頼まれたことをこなしてばかりだと「目的」を見失いがちになります。経営者なら、じつは目の前のことをたくさんこなすと(最初は)売上が上がるようになってるので、それをもっとこなすのだ!速くこなすのだ!となりがちです。なので休暇、休日も働こう、となってしまうのですね。
でも、コーチとしてはやらなくても良いことを一生懸命やってる姿って、ちょっと見てられないところがあります。有能なコーチはそういうことに敏感です。なにか意地になってるな、(自分でなく)誰かの期待に過度に応えようとしてるな、(目的でなく)目標にとらわれているな、って。感じるもんなんですよね。
なので、休暇や休日を利用して目の前の作業から離れ、人生で成し遂げたいこと、そのために仕事で何をどこまでやりたいか、そのために今年、ここ数か月は何をなすと決めるのか、をじっくり考えることがものすごーく重要で、有効です。
この時間を私たちはClarity Break®と呼んでます。日本語では「すっきりブレイク」と訳しました。私のクライアントには必ずこのすっきりブレイクの時間を定期的に確保するように勧めています。その効果は絶大です。
お盆休みなんかは、すっきりブレイクにびったりなんですよ。お盆に一生懸命目の前の仕事をするのをやめ、すっきりブレイクを取るようになってから、「中国から帰国して日本で事業を立ち上げ直そう」と明確に考えるようになった記憶があります。人生を変えるアイデアが、ここから生まれて育っていったわけです。
ただでさえ忙しいのに、そんな時間がどこにあるのかって?私もそう思っていました。そんなあなたのために良いアプローチがあります。「年間何日の休暇を取るのか、前年のうちにあらかじめ決めておく」というやり方です。今年の秋口くらいには、来年の休暇日数と、どこで何日休むのかを決めておくのです。そしてカレンダーをブロックして、それをきっちり守る。
土日を休むとすると年間104日。日本には国民の祝日が16日あるので合計120日。あとは正月休みと夏休み、その他の目的に応じた休みを何日取るのか?を決めておきます。ちなみに私は今年は150日くらい休みになっています。来年も同じくらい取ることになるでしょう。
休みの日数が決まると、働く日数が決まります。そこしか仕事はできないわけです。収入の目標があるのなら、1日あたりいくら分の仕事をすればいいかが決まります。それだけの仕事をすれば、あなたは休みたいだけ休みながら、得たいだけの収入を得られるわけです。
いかがでしょうか。今日からの3日間くらい仕事の手を休めて、「すっきりブレイク」を取ってみてください。そして人生の目的、それを叶えるための手段としての仕事はどうあるべきか。それを実現するために今年(の残り4カ月半)は何を成し遂げ、そのために直近数カ月、今月、来月はどう使うべきか。考える機会にしてみてください。すべては「目的」からはじまり、その達成のために何をどの順番で成し遂げていくのか。これだけで、あくせくした毎日から解放されて、じっくり休暇を取りながら目的、目標を達成できる自分になることができます。
― Be vulnerable
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