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休日、東京駅付近の路地にて。

昨日。念願の若冲の絵を観られたのが良かったー。
10年くらいの念願が漸く叶った。
出光美術館(最寄り駅は有楽町)は初めて訪れたのだが、雰囲気が良かった。
エレベーターで9Fのフロアに降り、入場すると一番先に目に入ったのがお目当ての鳥獣花木図屏風。あった!
子供と一緒だったのでゆっくりは観られなかったのだけれど、それでも良かった。
あんなに間近で観られるとは思っていなかった。
なんでだろう、全く古く見えない。
今の絵って言われてもしっくりくる。
若冲が描くものは動物、植物、昆虫などいろんな生きものが登場する。
自分の目でしっかり見つめ、捉え、その一瞬一瞬を絵に残してくれたことに感謝。
鳥獣花木図屏風は現代のイラストのような可愛らしさや親しみやすさもあってとても素敵。
色使いも鮮やかで、赤と青(群青色に近い?)が印象的だった。

出光美術館は有楽町駅の近く、帝国劇場に隣接している。
東京駅ー有楽町駅周辺の路地。
この界隈が結構好き。
街をぶらぶらするのもいいし、皇居内を散歩するのもいい、
高めのビルから東京駅を見下ろして新幹線の発着を見るのも面白い。
ただただ東京駅を正面から眺めるのもいい。

この辺はビジネス街なので平日は活気に溢れているが、休日は比較的人通りも落ち着いていて路地に入るとひっそりとした雰囲気。
ビルが軒を連ねるが、両脇に背の高い街路樹が生い茂っていて、石畳の路が碁盤の目のように敷かれている。
ここに来るといつも、パリやミラノのおしゃれな街並みに足を踏み入れたみたいな感覚になる。(行ったことはないけれどw)

社会人なりたてだったときも
友達と連れ立ったときも
恋人とふらっと訪れたときも
仕事の用事で出かけたときも
結婚して二人になってからも
いつも東京駅はそこにあった。
そしてそこに今は子供と訪れている。

定点観測のように、
私の状況が変わっても
そこに東京駅があって、その周辺の街並みがあって。

いろんな人の、いろんな思い出が詰まっている街。
休日、東京駅付近の路地にて。


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