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オーシャンビューに部屋を構える使命
海なし県に育った私は、海への憧れが強い。
その想いを、物語にして表現したほどである。
そんな想いが、今の別宅につながった。
この部屋では、もの想いにふける時間が多く、時間が経つにつれて変わる海と空の表情は、見ていて飽きない。
夜になれば、月や星が広々とした夜空にきらめき、これもいつまでも見ていられるのだ。
そして、波の音が常に耳に届く。
昨日シェアハウスメイトが、心が疲れてしまったという友人を連れてきた。
まっすぐな目をした女の子。
仕事に悩んでいるという。
そんな彼女が、わが家の庭先で海を見ながら泣いていた。
そして、「いやな想いをしている職場の、楽しかった時のことを思い出して、涙が出てきました」と言う。
海に抱かれ、「人の言葉とは違う何かによって、彼女の心を開いたのだろう」と感じた。
私も、実家でウジウジ悩んでいても、この場所に来ると「どうにかなる」と、本当に思えるのだ。
部屋を出るときの彼女の表情は、晴れ晴れとしていた。
やっぱりここは不思議な所だ。
この場所を大切に守り育てることが、私の使命のような気がしてならない。
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