【平成といえば、3回死にかけたな私…あ、4回かも】~上野動物園に子パンダ誕生 インフルエンザじゃない~
熱の下がらない朝
頭がクラクラとした朝を迎えた。
うーん…熱が下がった気がしない…
ピピピピッ
「………」
「39.5℃超えてる…」
もう、病院に行かなくては…
でも、なかなか動く気力が沸かず、だらだら過ごしていたら、母に
「車で送るから、行ってきなさい」
と言われ、体を引きずるように車に乗り込む。
病院に到着し母と別れる。
ところが、いつも駆け込む地元の総合病院、内科の外来受付が終わっていた。
救急外来なら受け付けるが、今の時間内科の先生が担当できるかは分からないとも言われたため、病院近くのクリニックへ徒歩で移動することに。
すぐ近くなのに、体が重くて進まない…
やっとの思いで、クリニックに到着。
受付時に、高熱である事を告げ、待合所から少し離れた場所で待機する。
この時の体温は、40.0℃超え…
もう、まともに座っていられません。
ソファーに横たわっていたら、名前を呼ばれ診察室へ。
インフルエンザじゃなければ何だろう?
事前に検査をしていた、インフルエンザ検査は陰性。
そして、喉の腫れなどもみられない…
医師も首をひねる。
そして、受付時に書いた問診票に持病の症状を書いたら、
「これが原因では?」
と、結論づけたらしく、総合病院で検査してもらった方がいいと、紹介状を持たされ、最初に行った病院へ、徒歩で戻った…
持病というのは、数年前に潰瘍性大腸炎が悪化した際、大腸を全摘出していて、それの影響で腸閉塞を起こしやすくなっていた。
医師は、腸閉塞が起こっているのでは?と思ったらしい。
でも、触診したら違うことは分かったと思うんだけど…
緊急外来でMRIまでして…
「腸閉塞」と言われて、心の中で
「いや、腸閉塞ではないんだよな~」
と呟くが、なにぶんにも高熱で、なにも話したく無くなっていて、言われるがまま、検査を受ける。
そして、検査結果は
「腸閉塞は起こしていないみたいですね」
ですよね~と心の中で思う。
「このままでは、なにが原因で発熱しているか分からないので、入院して検査してみましょう」
心の中で安堵した。
このまま、原因が分からないのは怖かった。
大どんでん返し!医師の言葉
しばらくベッドで待っていると、医師がやって来てこう言った。
「あなた、大腸全摘手術受けてるんですね、だとしたらこちらでは入院は受けられません」
「手術を受けた病院に行ってください」
「………」
「ええっと、今まで腸閉塞を起こした時は、受け入れてくれましたけど…」
「今は、その患者さんを診られる医者がココには居ません」
「でも、手術をした病院は、こちらに入院したりすることは、認めてくれていますが…」
「でも、診てあげられるような、技術のある医者は居ないんです」
あの~、自分の勤務している病院を、ディスってますが…
それにこの高熱で、春日部から横浜まで行けませんけど!
色々頑張ってアピールしましたが、若い医師は関わりたくないオーラを出し始めたので、入院を諦めた。
「とりあえず、高熱なので解熱の点滴しましょう」
点滴を受けながら、
「このまま熱が下がっても原因が分からないから、明日はどうなっているのだろう?」
と、不安でしかなかった。
点滴が終わり「どうしよう?」と思いながらも、帰宅するしかない…
母に連絡し、迎えにきてもらう。
薬など処方されないまま…
この帰宅が、死を覚悟するまでになるなんて知らずに…
<続く>