内定10社以上持ってる人に抱く印象
就活生のみなさんは、内定10社以上持ってる人が現れたらどんな印象をいだきますか?
「沢山の企業から評価されてものすごい優秀なんだろう」
「選択肢が沢山あって羨ましい」
「結果を出しまくっていてきっと自己肯定感も高いんだろうな」
のように尊敬や羨望の気持ちを抱く方が多いのではないでしょうか。
一方、私が感じる印象は
「あぁ、ものすごく自己肯定感が低いのかもしれないな」
です。
そもそも最終的には1社しか入社先を選べないにも関わらず、10社以上内定をもらうまで就活を続けている方の心理として、「内定=自分の価値を示す勲章」と捉え、その勲章の獲得に固執しているケースが多いように感じます。
要はそのような勲章集めをしないと、自分を認めることができないという極めて貧しい心理状態です。
パートナー探しに例えると、同時に10人とお付き合いや結婚の約束をしながら、最終的に9人に「やっぱ無かったことにしてください」と伝えるようなものなので、どれだけ不義理で異常な状況であるかがイメージしやすくなると思います。
内定10社以上持ってる方とお話しすると、周りを見返してやりたいと言う気持ちや、大学受験で志望校に落ちたことへのリベンジだったり、屈折した動機をバネに就活にコミットして結果を出してきたと伺うことがよくあります。
自分のキャリアを真剣に考えて一生懸命努力することはもちろん素晴らしいことです。しかし、自分を認めさせるための勲章集めのために就活をしているのだとしたら、それはものすごく不幸なことだと思います。
多くの人は自己肯定するためには結果が必要だと思いがちですが、真の自己肯定感とは、うまくいかない時や情けなく感じる時にでも、「それも含めて自分だよね」と受け入れられることではないでしょうか。
現行の就活の制度や風潮にも沢山問題があるとは思いますが、就活が勲章集めやリベンジなどではなく、自分にとっての幸せを考える有意義な期間になるよう就活生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。