所感諸々。10
作法とか、マナーとかって、どこから始まったのかしら。
想像するに、日本の場合ならお武家さんやお公家さん達の所作を庶民が習ったってところでしょうか?
身分制度が崩壊して、お金を稼がないといけなくなった人達が、日々の生計(たつき)を得るためにお作法を教えてみた。もしくは、成金達が上流社会へ溶け込むために、お金を払って作法の教えを乞うたとか。
たまにテレビなんかで、一般常識として訪問した先でどのタイミングでお土産を手渡すかとか、冠婚葬祭でもマナーなんかをクイズ方式でやっていたりするよね。
冠婚葬祭は根強く残る作法としても、(式の規模がどんどん小さくなって家族のみなんてのも主流になってきてるから、マナーも曖昧になりそうではあるが)
誰かに招かれておうちへ行くなんていうのも、ごく親しい相手の家に行くことばかりで、いわゆる『お呼ばれ』するようなところでなければ、マナーも使う場所がどんどん遠くなる。
たまに着物を着たりするので、そうするとやっぱりこういう所作をした方がキレイに見えるのだなぁと、諸先輩方が言うことも納得できる。
それが理に適ってる、美しい、好きだと思って残っていくものが大事なのであって、使わなくなっていくものも当然でてくるよなぁ
と、市原隼人くんの『サムライ先生』のラストシーン
美しい切腹の所作を観ながら、思ったのでした。