助けるということー介護美容ー
『介護美容』ときいて
どんなことを思い浮かべますか?
認知度はまだまだ低いのかなと思いますが
デイサービスのレクリエーションの時間を利用して
ボランティアだったり、ワンコインで体験する
ネイルケア、浮腫を緩和するためのセラピー
などの活動をされていらっしゃる方が
実はたくさんいらっしゃるのです
そんな活動をされていらっしゃった方々を
講師に迎えて、学びの場を提供する学校がある
それを知ったのは、昨年の秋頃のことでした
自分が母親の介護を終えて、そして自分も体調を崩し
母の臨終間際に介護離職も余儀なくされていたため
アルバイトでもなんでもいいから仕事をしながら
役所の手続きをしたり、遺品の整理をしたり・・・
ひとりっ子ですから、遺産相続等の争い
と言っても、争いが起こるような額があるわけでも
ないのですが、そういったトラブルもない反面
初めてのことでわからないことだらけの手続きを
ひとりですることの憂鬱さ、氣力が湧かない感覚
そこで、ある程度の目処がついてから
新しく仕事に就くにしても、何かしら身につけてから
そんな風に思って、まずチャレンジしたことは
「精神対話士」という資格を取ることでした
介護にしても
その後の、人が亡くなった後の手続きにしても
たったひとりですることの中で感じる辛さや
虚しさのような感情を受け止めてもらうこと
それを親戚や何でも話せる友人などではなく
全く利害のない人に聴いてもらう場が欲しいなぁと
何とはなしに感じていたのです
こんなことを話したら、迷惑になるのではないか
嫌な気分をさせるだけの会話
したくはないけれど、押し込めてしまっていたら
自分で自分を追い込んで、壊れていく感覚
これが、強烈に自分の中に残っていたのです
それまでは、自分のメンタルケアは自分で出来る
そう思っていました
ですが、そうできないこともあることを
実感してしまったのです
そこでワタシと同じような感覚を抱いた人に
寄り添えるようなものはないかとおぼろ氣に
思っていたところで『精神対話士』という
資格があることを知り、受講しました
主に、各分野に精通された大学教授の授業と
テーマに沿ったレポートの提出と面接によって
資格は与えられるのですが
ほぼほぼ面接で落とされるという難関な資格で
「メンタルケアスペシャリスト」という
『メンタリスト』のような称号はいただきました
これは求めていたものとは違ったなと
感じましたが、落ち込んでいる暇はありません
そこでまた、模索する日々だったのですが
SNS上のプロモーションで『介護美容』を
見つけたのです
学校案内の説明をきいてみたところ
美容-と言っても、身支度を整えること
清潔にしてもらうこと
ネイルやメイクなどで色鮮やかに装うこと
これらが氣分を上げ、認知機能などにも
有効なアプローチであることが実証されていること
これらの説明を聞いて
「相手が喜んでくれて、自分も楽しい」
という世界が浮かび上がりました
会話が苦手とおっしゃる方もいらっしゃいますが
美容院やネイルサロン等に行かれたとき
施術者さんとの会話を楽しまれる方もおられると
思います
リラックスした状態でする会話の方が
何十倍も楽しいはずですし、話している間に
キレイになれてさらに氣分が上がるなんて
一石何鳥なんだろう?と感じたのです
かくして、某疾病が遠い海を越えてやってくるなんて
全く思わずに「介護美容」の扉を叩いたのでした
学んだ内容については、また次の機会に
続きます!