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【講演】司法修習生のためのプログラム「のぞいてみよう貧困対策のリアル」
2025年1月17日、くにたち夢ファームJikkaにて、東京三弁護士会貧困問題対策プロジェクトチームによる第77期選択型実務修習・個別修習プログラム「のぞいてみよう貧困対策のリアル」が実施されました。
現役弁護士と司法修習生あわせて17名がJikkaオープンスペースに集まり、生活保護に関する講義や遠藤(Jikka責任者)によるレクチャーが行われました。
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生活保護利用に関する困難
プログラムの前半では、労働事件や民事・家事等に加え、多くの生活保護事件を担当してきた佐藤宙弁護士より、生活保護受給者の権利保障についてお話がありました。
生活保護法に関する事例として自動車保有の過度な制限などがあげられ、こうした規則がその人らしい生活する権利を妨げていることなどが指摘されました。たとえば、通院の際に公共交通機関を使用できない人にとって、自動車保有が認められないことは心身の健康を保つ権利の侵害につながる、といったことなどです。
「生活保護を受給していると車を保持できない」だけで理解をとどめず、その結果として招かれる生活上の困難が、より現実的なものとして理解できました。
失業率が大きく上昇したコロナ禍を経て、生活保護法の意義は一層重要なものになりました。そのため、生活保護受給者の困難をリアルにとらえることの意義を再確認しました。
女性の貧困
プログラムの後半では、Jikka遠藤より、Jikkaの女性支援活動の内容や社会構造により女性が貧困に陥りやすい現状についてレクチャーが行われました。
その後、司法修習生からは、Jikkaを利用するまでの経路やその経緯についてなど、多くの質問が投げかけられました。
現役の弁護士からも、なぜ改めて「女性の貧困」を学ぶ必要があるのかについて再度指摘され、今回の司法修習生へのためのプログラム「貧困対策のリアル」は締めくくられました。
書いた人:インターンY
くにたち夢ファームJikkaはDVや虐待などの被害者、生活困窮者など女性支援を行うNPOです。
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