支援者相互学習会まとめ
支援者相互学習会の実施
Jikkaは、行政(国立市以外)の支援から取りこぼされたケースを数多く受けけてきました。対応が難しく、Jikkaだけでは解決できないケースも少なくなかったため、2023年10月〜2024年2月まで5回に渡り、近隣の支援従事者が集まり「支援者相互学習会」を実施しました。この会では、これからの女性支援において何が課題で、さまざまな機関がどう連携していくべきか、女性たちが生活を再建していくために行政と民間がどのように“協働”していけるか、などについて共に考えてきました。
各回テーマ
(第1回)「暴れる人、攻撃する人」
スーパーバイザー:にしの木クリニック医師・伊藤朋子氏/ 同クリニックデイケア担当・精神保健福祉士・海上美帆氏/ グループホームアートリング・精神保健福祉士・内山智絵氏
(第2回)「未成年、若年者」
スーパーバイザー:NPO法人子ども若者センターこだま・片岡智子弁護士
(第3回)「自傷行為、ODなど薬物依存」
スーパーバイザー:ダルク女性ハウス・上岡陽江氏
(第4回)「軽度知的障害と精神障害の重複、グレーゾーン」
スーパーバイザー:滝乃川学園
(第5回)講演会「行政と民間の協働について」
講師:国立市市長室長・吉田徳史/Jikka責任者・遠藤良子
参加した支援者
国立市女性相談員、国立市子ども家庭センター、くにたち男女平等参画センター、他市・他区の女性相談員、女性支援民間団体、居住支援法人、婦人保護施設、市議会議員、学校関係者、医療関係者など、のべ100人
学習会を通して見えてきたこと
(第1〜4回)
当団体は、国立市以外の公的機関、民間団体との連携は不十分であったが、この会を通じて、さまざまな機関の支援者たちと交流・情報交換できる場が持てたため、いざというときに連携の相談がしやすくなった。
精神疾患など難しいケースの支援は、当事者が複数の依存先を作ることが双方にとってプラスになるため、Jikka以外の支援の場とネットワークを結ぶ必要がある。
(第5回)
国立市とJikkaの協働についてのレクチャーに対し、「自分の自治体でも挑戦してみたいが、どのようにしたらよいか」という質問が少なくなかった。「やってみたい」という支援者は、潜在的に数多く存在することがわかった。
※今後は、この学習会で得られた知見を活かし、日々の支援活動、またメディアや行政などへの提言、発信を行なっていきたいと考えます。
※トップ画像はJikka利用者さんが描いたイラストです。