心に指輪をはめている
ギュゲスの指輪をつけると透明人間になれる。
これは哲学者プラトンの『国家』に登場した指輪。
その指輪をつけても人は不正を犯すのか正義を貫くのか、なんてお話。
そういえば昔、元スマップの香取慎吾さんが『透明人間』というドラマをやっていたなぁ~と思い出した。
具体的な内容は覚えていないけど、タイトル通り香取慎吾さんが透明人間になるっていうシンプルな内容。
実際の『国家』を読んだことはないけど、ギュゲスの指輪の話と似てるんじゃないかなと思った。
人は透明人間になれたら、どんな行動をとるのか。
パッと思い浮かぶのは
お金を盗んだり、更衣室を覗きに行ったりといった
不正をはたらくんじゃないかということ。
これって今透明人間になんてなれない現実世界では思いもしないことなのに、透明人間になった途端、こういう思考になるということは
その人は不道徳と言えるのかな?
いやいや、まず現実世界ありえないんだから
そんなこと考えもしないし、当たり前だけど行動も起こさない。
…とまた思考が戻る。
不正だけじゃなく、良いことも考えられる。
体が存在しないだけで心は存在するのだから
日常思っていること、行動していることそのまま。
なんら変わらないような気がする。
透明人間になろうが、そうじゃなかろうが生活は一緒。
もしかしたらちょっと便利につかうだけなのかも。
だから、これって結局
不正をはたらく人は現実世界でも不正をはたいてしまうような心があるんじゃないかと思うんですね。
不正という極端なことじゃなくても
仕事をする上で、本当に自分の心と向き合って仕事をしているのかということにも置き換えて考えることが出来るんじゃないかな。
ちょっとキツイ言い方をすると、
仕事がイヤで自分の商品を好きでもないのに売る営業マンは
お客様に商品を勧めた瞬間、このギュゲスの指輪をはめてる透明じゃない人間ってだけ。
会社員で給与は毎月入るからとただただパソコン打ったり電話対応したりしている事務員は、早く仕事から逃れたいのに機械的に動いているギュゲスの指輪をはめてる透明人間じゃない人間ってだけ。
一番手前にある自分の欲に負け、
何の為に、誰の為に、自分は生きているのか
その使命感のない人は
心にギュゲスの指輪をはめて、不正とまでは言わないが、やってることは同じように感じてしまう。
私たちはみんな
心にギュゲスの指輪をはめているんだ。
治療費にあてさせていただきます。大事に使わせていただきます! そして皆様の健康に役立つ情報をお届けできるようにこれからも学び、発信し続けますので温かい目で見守ってほしいです\(^o^)/