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R・ジラールの暴力論

さてさて、中畑邦夫のYOUTUBEチャンネル『哲学ダイアグノーシス』、GW特別企画「GW、哲学、はじめませんか?」ですが……諸事情により、なかなか更新が出来ずにおります。楽しみにしてくださっている皆さま、ごめんなさいごめんなさい……。

しかしながら、撮影・編集は進めております!
そして、次回UP予定の動画では、この、新型コロナウィルス感染症による危機的状況にともなう、ここ最近の、世の中での暴力的傾向の強まり、について話をいたします。

その中で、キリスト教についてお話いたしますが……別にキリスト教について話がしたいわけではありません。あくまでも、哲学の、お話です。

動画の中でお話する、私のキリスト教理解はルネ・ジラール(René Girard、1923年~2015年)の哲学、中でも宗教論そして暴力論に基づいています。

動画の中では言及しておりませんが、ジラールの本、こんな時期だからこそ、ぜひお読みいただきたい!おススメいたします!

入門的なもの、比較的お手軽なものとしては……

『暴力と聖なるもの』(古田幸男訳、法政大学出版局、1982年、新装版2012年)

↓これが一番お手頃で、読みやすいでしょう!
『このようなことが起こり始めたら…… ミシェル・トゥルゲとの対話(小池健男・住谷在昶訳、法政大学出版局、1997年)

『サタンが稲妻のように落ちるのが見える』(岩切正一郎訳、新教出版社、2008年)

また、中畑、ジラールの理論に基づいて坂口安吾の『堕落論』について考える、という論文を英語で書いており、↓の本に掲載されております……はい、ささやかな自慢、です(笑)。
amazonで入手可能です!
‘Apocalypse Deferred: Girard and Japan’(2017年、Univ of Notre Dame Pr)

ところで、スランフォード大学でジラールのもとで学んだピーター・ティールという人物が、企業家・投資家として大成功、今ではすっかり大富豪だそうな。そうかそうか、ジラールを学ぶと、大金持ちになれるのか、そうかそうか……。
……。
……。
……あれれ?中畑は……どうして???(泣)

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中畑邦夫
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