戦時下に生きる - 市川房枝と吉田満
戦後、公職追放となった市川房枝に次のような発言がある。
ある程度戦争に協力したことは事実ですからね。その責任は感じています。しかしそれを不名誉だとは思いません。例えば私の友だちなんかでも戦争になったら、山に入っちゃって、山でヤミのごちそうを食べていた人がいるんですよ。戦争が終わったら帰ってきて、私は戦争に協力しなかったっていう人がいるけど、私はあの時代のああいう状況の下において国民の一人である以上、当然とはいわないまでも恥とは思わないんですが、間違っているでしょうかね。