漫文駅伝『三浦マイルドの田舎暮らし』 第１２回 三浦マイルド

第１２回「地方政治について」

どうも、三浦マイルドです。

今日は地方政治について書きます。
正直言うと、田舎に移住して「選挙が面白くないなあ」と物足りなく感じています。

私の住む田舎は保守的で、自民党にしか投票しないという方が多いです。

商売してる人達も、地元の経済団体に所属し、会員同士で長年、互助関係を築いています。

その団体が自民党を支持しているんで、この地で立憲民主党や共産党の方が選挙で戦うのは、相当しんどいだろうなと拝察します。

4年前の江田島市長選は無投票で、現職の明岳(あきおか)周作市長が再選されました。
※無所属ですが自民公明から推薦されています。

この選挙がないというのが、本当に由々しき事態だと思います。

先月東北ツアーで、青森の五所川原市の観光課の方に、この話をすると

「それは駄目だべ。市民に選択肢を与えないてのは最悪だべ。田舎は自民が強いの分かっけどよ、五所川原市でも自民党内で与党と野党があって、戦ってんだからよ。そうあるべきだべ」
と仰られました。

中々しっかりした考えの方だったので、
「貴方みたいな人が市議会議員になるべきでは？」と提案すると

「嫌だべ。給料下がっもん。嫁も子供達も養えないべ。」

と言われました。

この方は、市議会議員の数を減らして、給料を上げるべきだと仰ってました。
そうしないと優秀な人材が流れてこないと。

その是非はさておき、政治に目を向けてるからこそ、こういう意見が生まれるのだと思います。

私も地元の寄り合いで、江田島市のこれからについて話をしますし、市議会議員になりたいという青年や、将来的に市長を目指したいという方も知っています。

この夏、現職の明岳市長が体調を崩し、短期入院されました。

これは世代交代の波が来てるのではないかと思い、若手の方に「市長選、出てくださいよ」と促したところ、「まだ、今ではない」との返答でした。

やはり、何らかのしがらみがあるのかもしれません。
市長は温厚な方で、若い方達からの人望もある様です。

私も、市長の人柄は好きですし、応援してるのですが、無投票という事態だけは避けたい。
その思いが強くあります。
『仁義なき戦い』風に、広島弁で焚きつけてやろうかと思いました。

「今、明岳が入院しとるじゃろうが。寝首かいちゃりんさいや。あんたが江田島の大将になれる絶好のチャンスで！」

「狙われるもんより、狙うもんの方が強いんじゃ！」

「こんなもここらで男にならんと、もう舞台は回ってこんど！立候補したら、ミス広島抱かしちゃるけえ！」

しかし、こんな言葉を尽くしたとしても、裏切りや下剋上が、田舎では中々起こらないんです。

親同士が知り合いだったり、商売で繋がってたりしてますからね。

「今回も、無投票になるのか、、」

そう諦めていたところに、先日、朗報が届きました。

8月22日（木）読売新聞朝刊、広島地域の面に、こう記事が載っていました。

「江田島市長選立候補予定者説明会に2陣営参加。現職の明岳周作氏(69)と元海上自衛官で新人の熊谷公夫氏(65)が出席した」と。

最悪の事態は回避されました。
良き選挙になる事を願います。

ただ、欲を言いますと、もっと左の方、
島におられる共産党員の方に立ち上がってもらいたかったです。

ネチネチと陰で文句を言うたり、SNSで愚痴を言っていても、何にも変わりませんから。
どうせ勝てないと、サジを投げるのではなく、
革命を起こす位の気概を見せてもらいたいです。

何なら、私が代弁者として出ても良いかなと思うくらいです。

公約はこんな感じです。
「江田島を女性が輝ける街へ」
「瀬戸内海で一番ジェンダー平等な島に」
「風俗は性的搾取の温床、広島や呉からデリヘルを呼ぶのは条例で禁止」
「自衛隊は違憲なので、島から追い出す」
「教育現場で、君が代は聞かない歌わない起立しないの三原則を遵守。守らない子供は、大人達が責任を持って総括」

X上でもネット工作部隊に活躍してもらいます。

#マイルドさんを江田島市長に
#マイルドと次の江田島を
#マイルド流行ってる

このハッシュタグをつけて、ポストしまくってもらいます。

あと、江田島のいたるところに、私のイニシャル
「M」と書いたシールを貼りまくります。
街の景観が損なわれても良いんです。
選挙に勝つ事が大事ですから。
私が勝利を収めた後に、税金で剥がせば無問題(モウマンタイ)です。

支持者達と歌を歌うのも外せない手法です。
東京音頭にのせて
「はぁ〜市長えらぶなぁ〜ら〜、
明岳はエンド〜
エンド！エンド！
明岳エンドだヨイヨイヨイ〜」

耳を塞ぎたくなる様なクオリティーの低い替え歌を歌い、街を練り歩きます。

これくらいの事をしないと、政治に目を向けてもらえないし、投票率も上がらないのではないかと思います。

何にせよ、より良い江田島になってもらいたいですね。

〈続く〉